オムロンとフリービットは、ワイヤレスのカメラとセンサーを活用したホームセキュリティ製品「Xtyle」(エクスタイル)を発売しました。この製品は、フリービットの仮想イーサネット技術「Emotion Link」と、オムロンの無線技術を組み合わせ、インターネットの接続環境を問わずに簡単に利用できるデザインにもこだわった製品です。
Xtyleは、ドアや窓に設置したセンサーがドアや窓の開閉を検知して、侵入者を音と光で威嚇し、同時に携帯電話に通知するシステム。住宅内に置いたカメラの映像を携帯電話から確認できる。インターネットは専用回線である必要はなく、ルーター、ファイアウォールの設定などの知識も不要という。 Emotion Linkは、TCP/IPネットワーク上に仮想的なネットワークを構築する技術。NATやファイヤウォールを越える通信が、コントローラーをLAN接続にするだけでできるという。同技術にはHUBとPPPの二つのモードがあり、XtyleはPPPモードを採用した初に製品となる。 また、屋内通信部分にはオムロンの無線技術「Sensing+」(センシングプラス)を採用し、メインコントローラー、カメラ、センサーなどをワイヤレスで接続する。同技術は待機状態のデバイスを起動させる通信手段や省電力機能を備えている。 Xtyleは、「メインコントローラー」(高さ219×幅182×奥行き86mm)、「ワイヤレスカメラ」(高さ213×幅100×奥行き101mm)、「ワイヤレスセンサー」(高さ190×横幅32×奥行き40mm)で構成される。オープン価格で、予想実売価格は、センサー2台と、コントローラー、カメラ各1台の「セキュリティパッケージ」が10万円前後。コントローラーとカメラ各1台の「カメラパッケージ」が8万円前後。販売目標は初年度月2000台。 ■オムロンのWebサイト http://www.omron.co.jp/