2005年FIA F1世界選手権シリーズ第13戦ハンガリーGPは決勝レースを迎えた。スタート前の気温は34℃、路面温度47℃、晴れて暑い1日となっている。
スタート!ミハエル シューマッハがトップで1コーナーへ!ファン パブロ モントーヤが2番手を維持し、キミ ライコネンが3番手へ。ヤルノ トゥルーリはモントーヤの牽制にあって遅れて4番手、後方でレッドブルのクリスチャン クリエンがザウバーのクルマにはね飛ばされて横転しながらストップ!1コーナーでの混乱でフェルナンド アロンソとルーベンス バリチェロがフロントウィングにダメージを負ってオープニングラップでピットへ。デビッド クルサードは離脱したアロンソのフロントウィングに直撃してしまい、ターン12でクラッシュアウトとなってしまった。レッドブルは早くも全滅。 2周目を終えてのオーダーは1位ミハエル シューマッハ、2位キミ ライコネン、3位ファン パブロ モントーヤ、4位ヤルノ トゥルーリ、5位ラルフ シューマッハ、6位ジェンソン バトン、7位佐藤 琢磨、8位ニック ハイドフェルド、9位ジャンカルロ フィジケラ、10位フェリペ マッサとなっている。 トップのミハエルと2位のライコネンが交互にファステストラップを記録しながら後続を引き離していく。5位のラルフと6位のバトンの差も大きくなっている。 11周目、早くもキミ ライコネンが最初のピットストップへ。8.5秒で作業を終えてバトンの前でコース復帰。13周目、4位走行中だったヤルノ トゥルーリがピットに入り、7.0秒でコースへ復帰。バトンの後ろ、佐藤の前となっている。 15周目、トップのミハエル シューマッハが最初のピットストップへ。余裕を持ってライコネンの前へ復帰。ラルフ シューマッハは最初のストップを終えてチームメイトの前で戻っている。 20周目、まだストップを行なっていないモントーヤが1分20秒237のファステストラップを記録している。21周目、7位を走行していた佐藤 琢磨が最初のピットストップを10.5秒で行ない、2ストップ作戦であることが明らかに。次のラップにはトップ走行中のモントーヤもピットへ。9.9秒で作業を終えてライコネンの直後でコースへ戻る。ミハエル、ライコネンが3ストップ、モントーヤが2ストップということになった。 23周目、バトンが最初のピットストップを8.3秒で終えてコースへ復帰。同じラップにはルノーのジャンカルロ フィジケラも10.8秒で1回目のストップを終える。 佐藤を追っていたバリチェロが最終コーナーでふらついてしまい、フィジケラが先行する。今度はアロンソがバリチェロを追跡。 26周目、アロンソが今日2度目のピットストップへ。9.4秒で作業を終えるが、ピットボックスから出る際に紙のようなものを巻き上げてしまう。アロンソはフェリペ マッサの後ろでコースへ。ウィリアムズのニック ハイドフェルドとザウバーのジャック ヴィルヌーヴも最初のストップを終える。トップ29周目、ミナルディのロバート ドーンボスがコース脇にクルマを止めている。 ウィリアムズのマーク ウェーバーは29周引っ張って最初のストップを9.2秒で終えてバリチェロの後ろでコースへ復帰していく。 ペースが上がらないミハエルをライコネンが執拗に追い込んでいく。2ストップのモントーヤに対して差を広げていくことができない。33周目、5位を走行していたトゥルーリが2度目のストップを完了する。後方でのレースとなっているフェラーリのバリチェロもストップを行なってヴィルヌーヴとマッサの間で復帰。35周目、トヨタはラルフ シューマッハも2度目のストップへ。6.8秒で作業を終えて、残すは3度目のピットストップのみとなっている。 36周目、ライコネンの追撃を受けていたミハエル シューマッハが2度目のストップへ。ライコネンはすぐにタイムペースを上げていく。そして次のラップにはライコネンも2度目のストップへ。ミハエルの前に出るため、マクラーレンは5.7秒のストップでライコネンをミハエルの前に送り出す! ライコネンはチームメイトのモントーヤを追いかけて激しくプッシュしていく。一方のミハエルはライコネンについて行くことができず、瞬く間にその差は10秒以上となる。40周目、ライコネンは1分21秒219のファステストラップを更新する。 41周目、トップ走行中のファン パブロ モントーヤがスローダウン!ピットに戻ってリタイアとなってしまう。佐藤を追っていたフィジケラがターン4でミスを犯し、コースオフしてウェーバーの先行を許し9位へ後退。トップ44周目、ザウバーのフェリペ マッサのザウバーがピットで白煙を上げてストップとなってしまう。 47周目、トゥルーリを追いかけていたバトンが最後のストップを7.6秒で完了してコースへ復帰。次のラップにはトップのライコネンも最後のストップへ。7.1秒で作業を終えて、トップのままコースへ復帰。 1度はガレージに入ったザウバーのフェリペ マッサがコースへ復帰している。佐藤 琢磨が2度目のピットストップを完了する。佐藤とポジションを争っていたフィジケラも最後のピットストップを6.3秒で完了し、佐藤の後ろでコースに戻る。トヨタのヤルノ トゥルーリも最後のストップを終えて、バトンの約10秒前方に復帰している。 残り16周、3位走行中のラルフ シューマッハが5.7秒で最後のピットストップを終える。4位まで順位を上げていたウィリアムズのニック ハイドフェルドも最後のストップを5.9秒で終えて、バトンの後ろでコースに戻る。ミナルディのクリスチャン アルバースがピットでリタイアしている。 残り15周、ウェーバーが最後のピットストップへ。バリチェロ、アロンソも同時にストップを行ない、バリチェロがアロンソの直前でコースに復帰する。ウェーバーは佐藤の前に出ることができている。フィジケラが再びターン4でコースオフしている。 残り13周、ミハエル シューマッハが最後のピットストップを5.1秒で完了する。ミハエルはラルフの前でコースに戻っている。ヴィルヌーヴのザウバーがストップしている。すべてのクルマがピットストップを終えてのオーダーは、1位ライコネン、2位ミハエル、3位ラルフ、4位トゥルーリ、5位バトン、6位ハイドフェルド、7位ウェーバー、8位佐藤 琢磨、9位フィジケラ、10位バリチェロ、11位アロンソ、12位ナレイン カーティケヤン、13位ティエゴ モンテイロ、14位マッサとなっている。 ミナルディのアルバースもコースに復帰しているが、やはりスロー走行となってしまいピットに戻る。 残り9周、2位ミハエルと3位ラルフの差は3秒を切る。一方、8位1ポイントを争う佐藤とフィジケラの差は1秒以内となっている。ミハエルとラルフの差も1.4秒となっている。 残り4周、ラルフがミハエルに接近してきている。オーバーテイクが難しいハンガロリンクで、ラルフは兄に対して仕掛けることができるのか。アルバースは再びコースに復帰している。 ファイナルラップ。トップのライコネンは悠々とトップをクルージングしている。2位争いは0.7秒差で最終ラップへ。佐藤を追いかけていたルノーのフィジケラがピットストップを行なってコースへ復帰している。 チェッカー!キミ ライコネンが今シーズン5勝目を達成、ミハエル シューマッハが2位を守りきり、ラルフ シューマッハは3位でトヨタでの初表彰台を獲得、以下は4位ヤルノ トゥルーリ、5位ジェンソン バトン、6位ニック ハイドフェルド、7位マーク ウェーバー、8位佐藤 琢磨となっている。完走扱い14台。 2005年F1第14戦初開催となるトルコGPは夏休みを挟んで8月21日にイスタンブールにおいて決勝レースが行なわれる。