ウイリアムズF1チームは、BMWとのパートナーシップを今年いっぱいで終了し、2006年はコスワースエンジンを用いるという決定を下したものとみられている。BMWはザウバー・チームを買収し、来季はワークスチームとして参戦することを決めている。
現在レッドブルにエンジンを供給中のコスワースだが、英ガーディアン紙によれば、ウイリアムズが同社のエンジンを使用するために、およそ1150万ポンド(約22億円)を支払わなくてはならないようだ。 ウイリアムズのエンジニアリングディレクターであるパトリック・ヘッドが先週、英グローブ本社の首脳陣に、“困難な時期を乗り切るためには、BMWの申し出を受け入れるより、かえって2.4リッターV8コスワースエンジンを用いる方がよいと述べた”と報道している。 ウイリアムズは11月に入るまで、コスワースのV8エンジンをコース上でテストすることはできないかもしれない。なぜならレッドブルが来季フェラーリエンジンに変更することを決定したため、エンジン開発に遅れが出ているからだ。 来季のトヨタエンジン使用を望んでいたウイリアムズだが、トヨタはこれ以上供給先を増やせないだろう。だがフランク・ウイリアムズ代表は、すでにトヨタと2007年のエンジン契約に合意した、とも言われている。それが事実ならば、コスワースの使用は、来季の“急場しのぎ”ということになるだろう。