今年最も注目を集める女性シンガー、木村カエラ(20)が初主演した映画「カスタムメイド10.30」(ANIKI監督)の完成披露試写会が26日、都内で開かれた。木村ほか出演したミュージシャンの奥田民生(40)や新進女優の西門えりか(16)らが舞台あいさつをした。
この作品は、奥田が昨年10月30日に広島市民球場で行った伝説のライブ「ひとり股旅スペシャル」の映像と、木村が演じるバンドでギターを担当している広島の女子高生のドラマが融合した青春音楽映画。 初主演で、しかも演技も初めてだったという木村は「すべてのことがたいへんだったけど、楽しかった。主人公の性格が自分に似ていたので演技しやすかった」と感想を述べた。企画当初は奥田のライブ・ドキュメンタリーを作るはずだったが、その後、話がふくらみドラマ部分が追加された。木村はライブを観ている球場内のシーンから撮影スタート。その場面を観て「実際にライブを楽しみながら演じているので、いちばん自然な姿が映っていると思う」と自身で冷静に分析した。 イギリス帰りのはじけた妹役を演じた西門は「(実際には)ありえない役をやらせてもらって、楽しかった」と話した。奥田は、演技はほとんどなく挿入されるライブ映像での登場だが「客観的に映画のストーリーを追っていたら、突然自分が出てきて困るやら、恥ずかしいやら」と照れながら語った。 実は、ライブの日の広島の天気予報は100%雨だったが当日、球場の上だけが晴れたとか。「さすがは民生さん」と新鋭監督をうならせた。「この映画には民生さんの男の色気がしっかり焼き付いてます」と監督は見どころを語った。 木村は、映画の主人公そのままの元気な女の子のイメージで、秋からパルコのキャンペーンCMに出演することが決定した。 映画は今秋、東京・渋谷シネクイントほかで全国ロードショー公開予定。