サントリーは20日、価格がやや高めのプレミアムビール「ザ・プレミアムモルツ」350ミリリットル缶(店頭価格250円前後)を同日から一時、出荷休止すると発表した。
予想を上回る売れ行きとなり、生産が追いつかなくなったためという。出荷再開は8月初旬の見通し。
在庫を持つ販売店は販売を続けられるが、「早ければ今月中にも品切れになる店も出そう」(同社)という。飲食店向けの中瓶(500ミリリットル)やジョッキ用の10リットルたるは通常通り出荷する。 サントリーによると、この製品は6月、ビール部門では日本初のモンドセレクション最高金賞を受賞。これを契機にコンビニエンスストアなどの販売網が拡大した。 「ザ・プレミアムモルツ」が、ビールの本場、欧州で開催された世界的な酒類・食品等のコンテスト、第44回「モンドセレクション(MONDE SELECTION、本部:ベルギー ブリュッセル)」において、ビール部門で日本初の最高金賞(GRAND GOLD MEDAL)を受賞、6月20日にブリュッセルのCROWNE PLAZAで授賞式が行われました。 今回の受賞は「ザ・プレミアムモルツの卓越した醸造技術と品質の高さ」が認められ、高い評価をいただいたことによるもの。授賞式では、モンドセレクション協会のドゥアル会長より、サントリー常務の丸山紘史(ビール・RTDカンパニー長)に、記念の盾が授与されました。
「ザ・プレミアムモルツ」は麦芽100%、天然水100%のモルツ生ビールの品質、技術をさらに磨き上げ、丹念につくられた当社最高級のビールです。香り高い欧州産のアロマホップを100%使用、麦芽を通常のビールの約1.2倍*、アロマホップを約2倍*使用する等、素材や製法に徹底的にこだわり「華やかな香りと深いコク」を実現、贅沢な味わいに仕上げました。
7月の出荷計画は6万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だったが、東京・武蔵野工場で急きょ月産9万ケースの増産態勢に入った。それでも、7月の出荷は10万ケースを超す見通しとなり、品不足から出荷を一時休止せざるをえなくなった。8月下旬からは一段の増産態勢を敷く。 ■ サントリー ザ・プレミアムモルツ