２００５年ＦＩＡ Ｆ１世界選手権シリーズ第１２戦ドイツＧＰは、ホッケンハイムリンクにおいて決勝日を迎えた。気温２４℃、路面温度３１℃、雲が立ち込める空の下、現地時間午後２時にキミ ライコネンを先頭にフォーメーションラップが開始された。
２０台すべてのクルマが問題なくグリッドに戻ってきている。 スタート！ライコネンがフェルナンド アロンソを牽制しながら１コーナーを制する！アロンソが２位へ浮上、ミハエル シューマッハも２コーナーでジェンソン バトンの前へ！後方、多くのクルマが１コーナーと２コーナーでオーバーランしている。佐藤 琢磨がジャンカルロ フィジケラに追突してフロントウィングを破損してしまっている！ルーベンス バリチェロとジャック ヴィルヌーヴも接触している。 オープニングラップのオーダーは１位ライコネン、２位アロンソ、３位ミハエル シューマッハ、４位ジェンソン バトン、５位ニック ハイドフェルド、６位デビッド クルサード、７位フェリペ マッサ、８位ジャンカルロ フィジケラ、９位クリスチャン クリエン、１０位ラルフ シューマッハ、１１位ファン パブロ モントーヤ、１２位クリスチャン アルバースとなっている。佐藤 琢磨とヤルノ トゥルーリ、そしてマーク ウェーバーが１周目を終えたところで緊急ピットストップ。ウェーバーはリタイアとなってしまっている。 ４周目、デビューレースのロバート ドーンボスにヴィルヌーヴが追突してしまう！２台はそのラップにピットストップへ。 トップ１２周目、ウェーバーがクルマを修復して再びレースへ復帰する。 １５周目、ウィリアムズのニック ハイドフェルドが８．０秒で最初のピットストップを完了する。１５周目を終えた時点でライコネンとアロンソの差は約６秒、アロンソとミハエルの差は約９秒となっている。バトンはミハエルからさらに３秒ほど遅れている。 ドーンボスに対して審議が行なわれている。１９周目、キミ ライコネンが１分１４秒９９６のファステストラップを記録する。フェリペ マッサが最初のピットストップへ。２０周目にはバトンが最初のストップを９．２秒で終えていく。デビッド クルサードもピットに入っている。 ２２周目、アロンソとミハエルが同時にピットストップ。２人とも９．３秒で１回目のピットストップを終える。再給油の際にタイヤ交換を行なったドーンボスに対して１０秒のストップ アンド ゴー ペナルティが出されている。クリスチャン クリエンがコースオフしているが、コースには復帰している。 ２３周目、ルノーのジャンカルロ フィジケラが１回目のピットストップを１０．２秒で終える。２４周目、ライコネンが１分１４秒８７３のファステストラップを記録。２５周を終えたところでトップのライコネンが最初のストップへ。９．０秒で作業を終えて悠々トップでコースに戻る。トヨタのラルフ シューマッハも同じラップでピットに入り、８．６秒で作業を終える。ラルフはフィジケラの前でコースに復帰するが、２コーナーの立ち上がりでフィジケラが前に出る。 ２６周目、フェラーリのルーベンス バリチェロが最初のピットストップへ。次のラップにはマクラーレンのモントーヤも最初のストップを９．９秒で完了する。ヘアピンの飛び込みで、スペースを与えなかったティエゴ モンテイロに再びヴィルヌーヴが追突！フロントノーズを失ってしまう。２台ともにピットに戻って修復し、レースへ復帰する。 上位陣が１回目のピットストップを終えた時点での順位は、１位ライコネン、２位アロンソ、３位ミハエル シューマッハ、４位バトン、５位モントーヤ、６位フィジケラ、７位クルサード、８位ラルフ シューマッハとなっている。 ３６周目、トップ走行中のキミ ライコネンにトラブル発生！ヘアピンへ向けてのロングストレート途中でクルマがストップしてしまう！これでライバルのアロンソがトップへ。ハイドフェルドが２度目のピットストップを完了している。 ミハエル シューマッハとジェンソン バトンの２位争いが接近戦となっており、そこへヒタヒタとファン パブロ モントーヤが接近してきている。クリエンがヘアピンへの飛び込みでバリチェロをオーバーテイクして９位へ。 ヴィルヌーヴとモンテイロの接触に関して、レース後に審議が行なわれることとなった。 ４５周目、ヘアピンへの飛び込みでバトンがインからミハエルをオーバーテイク！次はモントーヤがミハエルに襲い掛かる。そして、バトンは４６周目には最後のストップを７．７秒で完了する。次のラップにはトップ快走中のアロンソが最後のピットストップを行ない、７．８秒でピットアウトしてトップでレースに復帰する。 ４９周目、バトンと争いっているミハエルがピットへ。短いストップで作業を終えたが、ここでバトンが前に出る！次のラップにはフィジケラとラルフも最後のピットストップを完了する。 ヤルノ トゥルーリに対して、モントーヤが後ろにいたときのブルーフラッグ無視に関してドライブスルーペナルティが出された。残り１３周、佐藤 琢磨が最後のピットストップへ。ドライブスルーのトゥルーリの直後でピットアウトしていく。次のラップにはトゥルーリがルーティンのピットストップを終える。 残り１１周、モントーヤが６．２秒で最後のストップを終えて２位でコースへ復帰する。 すべてのドライバーがピットストップを完了した時点でのオーダーは、１位アロンソ、２位モントーヤ、３位バトン、４位ミハエル シューマッハ、５位フィジケラ、６位ラルフ シューマッハ、７位クルサード、８位マッサとなっている。ナレイン カーティケヤンがコースオフとスピンを繰り返している。そのカーティケヤンはピットに戻り、そのままレースに復帰する。 ４位ミハエル、５位フィジケラ、６位ラルフが２秒以内にひしめく接近戦を演じている。 残り８周、トゥルーリが再びピットストップを行ない、７．９秒で作業を終えてコースへ復帰。フィジケラが果敢にミハエルを攻めるが、ミハエルは隙を見せない。 残り２周、ヘアピンへの飛び込みでフィジケラがインからミハエルをオーバーテイク！ ファイナルラップ。アロンソは悠々とクルージングを行なっている。トヨタのヤルノ トゥルーリがマシンを降りている。 チェッカー！アロンソが今シーズン６勝目を記録し、チャンピオンシップにおけるポイントリードを大きく広げた。最後尾からスタートしたファン パブロ モントーヤが２位、以下は３位ジェンソン バトン、４位ジャンカルロ フィジケラ、５位ミハエル シューマッハ、６位ラルフ シューマッハ、７位デビッド クルサード、８位フェリペ マッサとなっている。完走扱い１８台。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Points 1 Ｆ・アロンソ ルノー 1:26:28.599 10 2 Ｊ・Ｐ・モントーヤ マクラーレン + 22.569 8 3 Ｊ・バトン ＢＡＲ + 24.422 6 4 Ｇ・フィジケラ ルノー + 50.587 5 5 Ｍ・シューマッハ フェラーリ + 51.690 4 6 Ｒ・シューマッハ トヨタ + 52.242 3 7 Ｄ・クルサード レッドブル + 52.700 2 8 Ｆ・マッサ ザウバー + 56.570 1 9 Ｃ・クリエン レッドブル + 1:09.818 0 10 Ｒ・バリチェロ フェラーリ + 1 laps 0 11 Ｎ・ハイドフェルド ウィリアムズ + 1 laps 0 12 佐藤 琢磨 ＢＡＲ + 1 laps 0 13 Ｃ・アルバース ミナルディ + 2 laps 0 14 Ｊ・トゥルーリ トヨタ + 3 laps 0 15 Ｊ・ヴィルヌーヴ ザウバー + 3 laps 0 16 Ｎ・カーティケヤン ジョーダン + 3 laps 0 17 Ｔ・モンテイロ ジョーダン + 3 laps 0 18 Ｒ・ドーンボス ミナルディ + 4 laps 0 19 Ｍ・ウェーバー ウィリアムズ + 12 laps 0 Did not finish 20 Ｋ・ライコネン マクラーレン + 32 laps 0
２００５年Ｆ１第１３戦ハンガリーＧＰは、来週末となる７月３１日にブダペストのハンガロリンクにおいて決勝レースが行なわれる。
