エイベックスはアップルの音楽配信サービス「iチューンズ・ミュージックストア」(iTMS)のサービス開始当初から楽曲を提供する。消費者への販売価格は150―200円程度になるとみられる。グループ所属歌手のシングルやアルバムの楽曲のほか、iTMS限定の楽曲の提供も予定している。
エイベックス・グループ・ホールディングスは14日、米アップルコンピュータが8月に国内で開始する予定のインターネットによる有料音楽配信サービスに楽曲を提供することで最終合意に達したと発表した。 国内主要レコード会社でアップルへの楽曲提供で合意したのは初めて。世界最大手の音楽配信サービスが国内でスタートする環境が一段と整い、追随する動きも広がりそうだ。 エイベックスは自社運営の「@MUSIC」などの音楽配信サービスを通じて、これまで約3500曲を1曲210円で提供してきた。iTMSにも、これを上回る規模で楽曲を提供するとみられる。 iTMSにはコロムビアミュージックエンタテインメントなども楽曲を提供する見通し。 アップルの4−6月期、売上高・利益が過去最高 米アップルコンピュータの好業績が続いている。13日に発表した4―6月期決算は携帯音楽再生機「iPod」の販売額が前年同期比4.4倍と急増。本業であるパソコンの販売も伸び、売上高・最終利益とも事前の市場予想を上回り、過去最高を記録した。 4―6月期の売上高は同74.8%増の35億2000万ドル(約3900億円)、最終利益は同5.2倍の3億2000万ドルだった。1株利益は0.37ドルで事前予想(0.31ドル)を大幅に上回った。売上高・最終利益とも昨年10―12月期に記録した過去最高を2.四半期ぶりに更新。2ケタ増収は8.四半期連続。 けん引役は「iPod」や音楽配信サービス「iチューンズ」の音楽関連事業。同事業の売上高は同4.2倍の13億4400万ドル。売上高全体の38%を占めた。iPodは発売後4年が経過したが、数カ月おきの新製品投入で人気を持続。同四半期の販売台数は同7倍の615万台に達した。楽曲販売は03年4月の開始以来、累計で5億曲に迫った。