個人でも手の届く初めての民生用ハイビジョンデジタルカメラとして発売前から注目を集めていたソニーの「デジタルハイビジョンハンディカム」ハイビジョンカメラ”の常識を覆した普及価格の「HDR-HC1」は、HDV規格を採用し、手軽に1080i方式の高精細ハイビジョン映像を記録できる“次世代ハイビジョン対応”が特徴。
この「HDV規格」で記録したハイビジョン映像は、ハイビジョン対応テレビはもちろん、ハイビジョンに対応していないテレビでも従来のSD(スタンダードディフィニション)画質に変換して再生できるので、再生に困ることはない。従来のDV規格での記録・再生にも対応するので、互換性も保たれている。
ソニーは昨年10月、民生用としては世界初のハイビジョンデジタルカメラ「HDR-FX1」を発売した。今回2位の「HDR-HC1」はその第2弾で、さらなる低価格化とコンパクト化を図った。
HC1最大の特徴は、297万画素のCMOSを単板で使用した光学系にある。これにより小型化と高解像度の静止画撮影、低消費電力が実現できたわけだ。今年始めにソニーでは、CMOSを3つ使用したハイエンドDVカメラ、「DCR-PC1000」を商品化しているが、CMOSを単板で使用したのは本機が最初となる。
「家庭の一般ユーザーを視野に入れ、重量を約1/3、体積を約1/4と小型化。手軽に使える大きさにおさめ、発売当初40万前後だったHDR-FX1に比べ、半分以下のお手頃価格にまとめた」