ホンダは12日、価格1000万円前後の最高級スポーツ車「NSX」の生産を年内で終える、と発表した。 現行NSXのエンジンが、2006年から欧米で義務づけられる新たな排ガス規制などへの対応が難しいことが主な理由 来年から日米欧で強化される環境・安全規制向けに新規投資をすると、販売台数の少ない同車では採算に合わないと判断した。ただ、新基準を達成できる後継車開発に着手しており、数年以内に高級スポーツ車を復活させる意向だ。
NSXは、技能の高い従業員が手作り風に組み立てることも話題を呼び、北米や日本を中心に全世界での販売、車体をすべて軽いアルミニウムにした世界初の量産車として発売された。 NSXは1990年に発売され、価格が1000万円前後ながら、ピークの91年には全世界で約6500台を販売した。マニアの間では、1300万円前後で売買されるケースも見られるなど、ホンダを代表するスポーツカーとして高い人気を誇り、15年間の累計販売台数は1万8000台以上になる。
累計台数は1万8000台。 来年からの規制強化のうち、特に欧米の環境規制を達成するためには、エンジンや排気系の部品を根本から見直す必要があった。