和名:目薬の木、目薬木、メグスリノキ ■カエデ科 ■別名:チョウジャノキ(長者の木)とも呼ばれ、山地に生える落葉高木で,秋には赤く紅葉します。灰色のなめらかな樹皮を煎じて洗眼薬にするのでこの名前がついています。
「目薬の木」(メグスリノキ)は日本にだけ自生する珍しい植物です。カエデ科の落葉樹で、秋には鮮やかに紅葉します。本州、四国、九州にかけて自生しています(青森、秋田、宮崎、鹿児島、沖縄を除く)。 標高700メートル前後の山中に多くみられ、イチョウなどと同じく雌雄異株(オスの木とメスの木がある)です。大きいものは高さが10メートルにも生育するといいます。3つの小枝に分かれた葉の表裏と葉柄(葉と茎がつながる部分)に細かい毛が密生しています。 「目薬の木」の歴史は以外に古く、江戸時代以前から江戸時代初期には、京都や播磨(現在の兵庫県)で評判になっていたそうです。灰色のなめらかな樹皮をお茶にして飲んだり、目を洗うこともできます。