目指せ次代のF1ドライバー!若手がし烈なバトル!!トヨタF1ドライバーを目指すヤングドライバーが熾烈(しれつ)な争いを繰り広げている。トヨタは世界のトップカテゴリーで活躍できる選手育成のため、「トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム」(TDP)を設けて有望選手の国内外レースの参加を支援している。
今季は、平中克幸(23)=チーム・セルモ=がフォーミュラ・ニッポンで活躍し、海外でも18歳の小林可夢偉(かむい)=プレマチーム=がイタリアFルノーシリーズでランクトップで快走するなど大ブレーク。F1ドライバーの卵の今季前半戦を総括してみた。 F1ドライバーを夢見る10代の若者が国内外で大活躍している。現在TDPでは海外に2人、国内に6人のドライバーを支援参戦させているが、その中でも活躍が顕著なのは、イタリアのフォーミュラ・ルノーシリーズに参戦して2年目の小林可夢偉だ。 今季は4月にバレルンガで開催された第2戦で初優勝を飾ったのをはじめ、すでに9戦5勝。昨季の2勝を大きく上回り、ランクトップを快走している。並行して参戦中のFルノーのユーロシリーズでも、今月9日の仏ルマンで開催された第5戦で、念願の初優勝を果たすなど大活躍。「夢はトヨタF1で世界で戦うこと」と小林も言い切る。 欧州F3選手権のF3ユーロシリーズでも、平手晃平(19)=ロズベルグチーム=が健闘している。2年間のイタリアFルノーシリーズ参戦を経て、今季、F3にステップアップ。F1ベルギーGPの舞台のスパ・フランコルシャンで5月に開催された2連戦で5、4位に食い込んだ。 国内では日本最高峰のフォーミュラ・ニッポンで平中克幸や片岡龍也(25)=チーム・ルマン、全日本F3で元F1ドライバーの中嶋悟氏の長男・一貴(20)=トムス=らが活躍している。 平中は今季、Fニッポンの開幕戦でレース中の最速ラップをたたき出したのをはじめ、第4戦・富士、第5戦・鈴鹿で予選2位に食い込むなど、優勝も間近。昨季、日本人初のトヨタF1の開発ドライバーも務めた実力派。平中は「来季にはFニッポンのタイトルを獲って2、3年後にはF1に行きたい」と闘志を燃やしている。 ■ http://www.toyota-f1.com/