2005年FIA F1世界選手権シリーズ第10戦フランスGPは、気温30℃、路面温度50℃、快晴の空の下、かなり暑いコンディションで決勝レーススタートのときを迎えた。
現地時間午後2時、フェルナンド アロンソを先頭にフォーメーションラップがスタートされていく。
スタート!アロンソがトップで1コーナーへ!ヤルノ トゥルーリも2位を維持し、フェラーリのルーベンス バリチェロが佐藤 琢磨をパスして4位へ浮上!大きな混乱もなく隊列はサーキットを駆け抜けていく。オープニングラップは1位フェルナンド アロンソ、2位ヤルノ トゥルーリ、3位ミハエル シューマッハ、4位ルーベンス バリチェロ、5位佐藤 琢磨、6位ジャンカルロ フィジケラ、7位ファン パブロ モントーヤ、8位ジャンカルロ フィジケラ、キミ ライコネンは11位となっている。 レッドブルのクリスチャン クリエンが早くもクルマをコース脇に止めている。ライコネンがジャック ヴィルヌーヴをパスして10位へ浮上。アロンソが1秒以上速いペースで2位のトゥルーリ以下を引き離していく。 10周を終えた時点でトップのアロンソと2位のトゥルーリの差はすでに14秒以上。以下は1秒から2秒差でそれぞれ12位のラルフ シューマッハまで続いている。 13周目、まずはミナルディのパトリック フリーザッハーがピットへ。冷却に問題を抱えているようで、ボディワークに作業を施している。すでにトップのアロンソは20秒以上の差をつけている。 15周目、トップチームでは佐藤 琢磨が真っ先にピットへ。7秒台で作業を終えてコースへ。ザウバーのフェリペ マッサとトヨタのラルフ シューマッハもピットに入っている。ラルフは10.0秒で作業を終える。佐藤はウィリアムズの2台の挟まれる形で動きが取れなくなっている。 17周目、4位走行中のルーベンス バリチェロが8.1秒で最初のピットストップを終えてコースへ。次のラップにはヤルノ トゥルーリとミハエル シューマッハが同時にピットストップ。ミハエルは6.6秒、トゥルーリは9.0秒で作業を終えたため、ここでミハエルが前に出る。ハイドフェルドもピットに戻り、6.7秒でピットアウト。 19周目、ルノーはフィジケラからピットへ。14.1秒かけて作業を終える。ジェンソン バトンも同時にピットストップを行ない、9.5秒でコースに戻ったためフィジケラの前へ。ウィリアムズのウェーバーも1回目のピットストップへ。次のラップにはトップ走行中のフェルナンド アロンソが7.6秒で余裕を持ってトップでコースへ。上位陣ではまだマクラーレンの2台だけがピットストップを行なっていない。 マクラーレンの2台以外がピットストップを終えた時点でのオーダーは、1位アロンソ、2位モントーヤ、3位ライコネン、4位ミハエル シューマッハ、5位トゥルーリ、6位バリチェロ、7位佐藤、8位バトン、9位フィジケラとなっている。 22周目のアデレードヘアピンにおいて、佐藤 琢磨が周回遅れに引っかかったバリチェロをオーバーテイク!これで5位へ浮上する。次は直前のトゥルーリに襲い掛かる。24周目、キミ ライコネンが1分16秒434のファステストラップを記録する。 25周目、2位を走行していたモントーヤが最初のピットストップへ。9.5秒で作業を終え、2ストップ作戦であることが明らかに。ライコネンは1分16秒423のファステストをマーク。モントーヤはミハエルの前で戻っている。 27周目のアデレードヘアピンでトゥルーリのインに飛び込んだ佐藤 琢磨だが、止まり切れずに大きくオーバーラン!マッサまで先行を許し、一気に順位を10位まで落としてしまう。 28周目、ようやくキミ ライコネンがピットへ。9.4秒で作業を終えて、モントーヤの前となる2位でコースへ復帰する。フェリペ マッサがピットに戻ってリタイアとなっている。 30周目を終えた時点でのオーダーは1位アロンソ、2位ライコネン(+30.5秒)、3位モントーヤ(+33.9秒)、4位ミハエル シューマッハ(+35.0秒)、5位トゥルーリ(+53.0秒)、6位バリチェロ(+55.2秒)、7位バトン(+57.0秒)、8位(+57.8秒)、9位佐藤(+58.6秒)となっている。 34周目、4位走行中のミハエル シューマッハが2度目のピットストップを行ない、6.2秒でコースへ復帰。同じラップに佐藤 琢磨も8.3秒で2度目のピットストップを終える。ミハエルはトゥルーリの前に戻っている。 トップ37周目、ミナルディのパトリック フリーザッハーの左リアタイヤがパンクしてアデレードヘアピンの外側でストップとなっている。 39周目、6位走行中のバリチェロが5.4秒で2度目のピットストップを終える。トップ41周目、ミナルディのクリスチャン アルバースが高速のエストリルコーナーでコースアウトし、激しくクラッシュしてリタイアとなっている。アルバースは自力でクルマから降りて歩いている。これでミナルディは全滅となる。 41周目、トップ走行中のフェルナンド アロンソが2度目のピットストップへ。7.6秒で作業を終えて悠々とトップのままコースへ。 44周目、フィジケラが2度目のピットストップを5.4秒で完了する。3位走行中のモントーヤはペースが上がらず、周回遅れにしたはずのウェーバーに再び抜かれてしまう。45周目、5位を走行していたトゥルーリが2度目のピットストップへ。次のラップにはジェンソン バトンもピットへ。8.3秒で作業を終えてコースへ。モントーヤは大きくスローダウンし、ミハエル シューマッハが3位へと浮上していく。バトンとトゥルーリには2ストップの可能性も出てきた。47周目、モントーヤはコース脇にクルマを止める。フィジケラ、バトンがトゥルーリを先行している。 ニック ハイドフェルドは何らかの問題を抱えているようで、ピットストップを繰り返している。どうやら右リアタイヤを交換したようだ。佐藤 琢磨がエストリルコーナーで再びコースオフしている。目前を走行していた2台のクルマのうち、前方を走っていたクルマがばら撒いた砂を拾ってしまい、コントロールを失ってしまったようだ。 残り19周、ミハエル シューマッハが最後のピットストップを7.1秒で作業を終える。ミハエルは3位でコースに復帰している。 トップ残り18周の時点でのオーダーは、1位アロンソ、2位ライコネン(+13.5秒)、3位ミハエル シューマッハ(+48.4秒)、4位フィジケラ(+69.2秒)、5位バトン(+1ラップ)、6位トゥルーリ(+1ラップ)、7位バリチェロ(+1ラップ)、8位ラルフ シューマッハ(+1ラップ)、9位ジャック ヴィルヌーヴ(+1ラップ)、10位デビッド クルサード(+1ラップ)、11位佐藤 琢磨(+1ラップ)、12位マーク ウェーバー(+1ラップ)、13位、ニック ハイドフェルド(+2ラップ)、14位ティエゴ モンテイロ(+2ラップ)、15位ナレイン カーティケヤン(+3ラップ)となっている。 トップが55周を終えたところでライコネンとバリチェロが同時にピットストップへ。 残り13周、BARホンダの佐藤 琢磨が最後のピットストップを完了する。もはやポイント圏内の可能性はほとんど消滅してしまっている。残り12周、アロンソが最後のピットストップを5.4秒で終えてトップでコースに戻る。ライコネンとはまだ大きな差が残っている。ニック ハイドフェルドが今日6回目のピットストップを行なう。フィジケラがチームメイトと同じラップに最後のストップへ。ところが、発進の際にエンジンがストールしてしまい大きくタイムをロスしてしまう!フィジケラはバトンのみならず、トゥルーリの先行も許してしまう。 アロンソはすでに4位のバトンまで周回遅れにしている。 ファイナルラップ。2位のライコネンに13.7秒の差をつけて、捨てバイザーを捨てながらアロンソがクルージングに入っていく。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Points 1 F・アロンソ ルノー 1:31:22.233 10 2 K・ライコネン マクラーレン + 11.805 8 3 M・シューマッハ フェラーリ + 1:21.914 6 4 J・バトン BAR + 1 laps 5 5 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps 4 6 G・フィジケラ ルノー + 1 laps 3 7 R・シューマッハ トヨタ + 1 laps 2 8 J・ヴィルヌーヴ ザウバー + 1 laps 1 9 R・バリチェロ フェラーリ + 1 laps 0 10 D・クルサード レッドブル + 1 laps 0 11 佐藤 琢磨 BAR + 1 laps 0 12 M・ウェーバー ウィリアムズ + 2 laps 0 13 T・モンテイロ ジョーダン + 3 laps 0 14 N・ハイドフェルド ウィリアムズ + 4 laps 0 15 N・カーティケヤン ジョーダン + 4 laps 0 Did not finish 16 J・P・モントーヤ マクラーレン + 23 laps 0 17 C・アルバース ミナルディ + 32 laps 0 18 P・フリーザッハー ミナルディ + 36 laps 0 19 F・マッサ ザウバー + 41 laps 0 20 C・クリエン レッドブル + 69 laps 0