フランスGP：フリー走行2回目 マクラーレンが1-2！

　
　しかし、これらミシュランユーザーたちは、ミシュランのホームグランプリであるにもかかわらず、どこか沈うつな面持ち・・・。今週29日（水）にパリで開かれたFIA世界モータースポーツ評議会でミシュランユーザー7チームは事実上の無罪を勝ち取ったものの、2つの項目で有罪とされ、レッドブルを除く 6チームがこれに猛反発。共同声明文を発表するなど、補償問題にさらされているミシュラン本体と共に、重苦しい雰囲気に包まれている。
　
　
　午後のフリー走行2回目は気温25℃、路面温度42℃、湿度39％のドライコンディションで、各マシン、序盤から続々とタイムを刻んでいく。ここでも最初にタイムを出したのはデ・ラ・ロサ。これに今回のフランスGP金曜日だけ出走することになったオリビエ・パニス（トヨタ）が続いて地元ファンを沸かせる。
　
　
　ところがキミ・ライコネン（マクラーレン）のエンジンが突然ブロー、白煙を上げてストップしてしまった。
　
　
　出足の遅かった午前中のセッションとは打って変わり、順位は目まぐるしく変動する。特に2番手争いはし烈で、開始15分過ぎまでにパニス、デビッド・クルサード（レッドブル）、ルーベンス・バリチェロ（フェラーリ）、バトン、ヤルノ・トゥルーリ（トヨタ）と次々に入れ替わっていった。一方、トップのデ・ラ・ロサは着々とタイムを伸ばし、1分16秒501の最速タイムをマークする。
　
　

　このデ・ラ・ロサのタイムを塗り替えたのは、1分15秒969をマークしたアロンソだった。ところがその直後、ミハエル・シューマッハ（フェラーリ）が1分15秒204でトップに浮上。アロンソもすぐさま自己ベストを更新するが、シューマッハには0.068秒およばない。
　
　
　こうしてセッション前半はシューマッハを筆頭にアロンソ、ジャンカルロ・フィジケラ（ルノー）、バリチェロ、ファン-パブロ・モントーヤ（マクラーレン）がトップ5。久々にフェラーリが気を吐き、チャンピオンシップリーダーのルノーとしのぎを削る。また、この時点で琢磨は14番手、バトンは9番手だ。
　
　
　後半に入ると、順位はしばらく落ち着くが、セッション開始38分過ぎにモントーヤが1分15秒129のトップタイムを叩き出して均衡を崩す。また、圧倒的な周回数を重ねているパニスが5番手に飛び込み、その直後にデ・ラ・ロサがモントーヤのタイムを塗り替えてトップに返り咲いた。そのタイムは1分14秒 460。午前中に続き唯一、1分14秒台をマークしたマクラーレンのデ・ラ・ロサが午後のフリー走行でもトップを奪った。
　
　
　2番手にもモントーヤが入ったマクラーレンは初日1-2で幸先の良い滑り出し。3番手には後半戦での巻き返しに懸けるフェラーリのシューマッハ、4、5 番手にはアロンソ、フィジケラのルノー勢、6番手以降はパニス、バリチェロ、トゥルーリ、ラルフ、クルサードと、トヨタ勢が8、9番手につけている。一方、B・A・R Hondaはバトンが12番手、琢磨が14番手と、午前中の勢いは見られなかった。
　
　
　その他では、クリスチャン・クリエン（レッドブル）がセッション開始15分過ぎにクラッシュを喫し、マシンを止めている。
　
　
　明日7月2日（土）は2回のフリー走行と予選が行われる。フリー走行3回目の開始時刻は日本時間16時（現地時間9時）。各チームの調整ぶりに注目だ。