純国産体制でルマン参戦−童夢とジムゲイナーが提携。F1モナコGP、インディ500と並ぶ世界3大自動車レースのひとつ「第73回ルマン24時間」が18、19日の2日間、フランスのルマン24時間サーキットで開催される。日本のレーシングカー製造会社の童夢と、レース運営会社のJIM GAINAR(ジムゲイナー)が提携し、「童夢S101Hb無限」で参戦。荒聖治(32)ら3人の日本人ドライバーをそろえ、“純国産体制”で、初優勝を目指す。
マシン、ドライバーともにすべて日本体制で挑む荒聖治、道上龍、金石勝智組(童夢・無限)は、予選4位から発進。荒は2年連続優勝を狙う。元F1レーサーの中野信治が乗るクラージュ・ジャッドは予選6位から、ラリーの世界王者、ローブ(フランス)らがハンドルを握るペスカロロ・ジャッドは予選2位から、24時間後のチェッカーフラッグを目指す。 世界最大の耐久レース、ルマンで、リベンジを果たす。同じ京都に本社があるレース運営会社のジムゲイナーと組み、ジムゲイナーチームとしてワークス参戦する童夢。ルマンには19年ぶりの本格参戦だ。 「ワークスとして復帰し、本当の純日本チームとしての優勝を目指すことにした」と林みのる代表。昨季は郷和道監督率いる日本のプライベートチーム、荒聖治組「アウディRS」が総合優勝を果たした。しかし、道上龍ら日本人トリオをそろえ、童夢製のレーシングカー「童夢S101」で挑んだ近藤真彦代表率いるKONDOチームは、予選7位から決勝は無念のリタイア。日本人の日本車による初優勝の夢はならなかった。 今回のマシンは01年開発の「童夢S101」をベースに改良した「童夢S101Hb」で、ホンダ系の無限のV8、4リットルエンジン(640馬力以上)を搭載。ドライバーは荒のほか、道上、それに金石勝智といずれもルマン経験のある日本人強力トリオでの挑戦だ。昨季、ドイツ車のアウディで優勝した荒は「乗用車的なアウディに比べて、童夢はまさにレーシングカーで、速さもトップクラス。ポールポジションも夢ではない」とマシンの能力の高さを認めている。 「ルマン制覇は時間の問題。日本のレーシングカーメーカーが、純日本チームとして勝つときが、今季であってくれるようがんばる」。林代表は、言葉に力を込めた。 1周目の日本勢最高は3位 ルマン24時間決勝 23時55分
伝統の自動車耐久レース、第73回ルマン24時間決勝は18日午後4時(日本時間同日午後11時)に、当地に特設されたサルテ・サーキット(1周13・650キロ)で49台が参加してスタートし、予選1位の地元チーム「ペスカロロ」が1周目トップで通過した。 童夢のシャーシ(車体)に無限エンジンを搭載したオール日本チーム「ジム・ゲイナー」(ドライバー道上龍)が予選4位から最初の周回で3位に浮上した。 元F1ドライバーの中野信治がいるクラージュ(フランス)は6番手、ベテラン寺田陽次郎のラシェル・ベルテール(フランス)は27番手で2周目に入った。 各チームは3人が交代で一昼夜走り続け、24時間後の19日午後4時にゴールする。 クリステンセンらのアウディR8が優勝…ルマン24耐
ルマンの市街地コース(1周13・65キロ)で行われた自動車のルマン24時間耐久レースは19日午後4時(日本時間同日午後11時)にゴール時点で、トム・クリステンセン(デンマーク)、マルコ・ベルナー(独)、JJ・レート(フィンランド)組のアウディR8が370周を走りきって優勝した。 クリステンセンは6年連続7度目の優勝で、優勝回数で史上単独トップになった。2位は2周遅れで、エリック・コマスらフランス人3人が乗ったペスカロロ・ジャッド。上位4位中3台はアウディ。 マシン、ドライバーともに純日本の体制で挑んだ荒聖治、道上龍、金石勝智組(童夢・無限)は折り返しの12時間経過時点で4位を走行していたが、1時間後に故障でリタイア、元F1レーサーの中野信治らのクラージュ・ジャッドも前半戦でリタイアした。 ■ Site officiel des 24 Heures du Mans - 公式ページ
第72回 ル・マン 24時間耐久レース チーム郷、悲願の初優勝! 第73回 ル・マン 24時間耐久レース 日本時間18日23時スタート 第74回 ル・マン 24時間耐久レース 17日に決勝スタート 第75回 ル・マン 24時間耐久レース アウディR10が2年連続で総合優勝 第76回 ル・マン24 時間耐久レース 14日スタート、東海大が初参戦