IBMは2005年末にOS/2オペレーティングシステムの販売を中止する。これにより、同社にとって1つの時代が幕を閉じることになる。
IBMは先週この発表を行ったが、それによると同社は12月23日を最後に同OSの販売を打ち切り、また同OSや関連製品に対する標準的なサポートについても2006年12月31日限りで中止する。 (2007年以降のサポートはサービス契約者にのみ提供されることになる)
DOS全盛の1980年代末に、次世代のオペレーティングシステムとしてMicrosoft社と共同開発されました。それでビル・ゲイツも「1990年代はOS/2の時代だ」と発言していたのですが、開発方針の違いから両者の関係は決裂し、MS OS/2 v1.3を最後に,MicrosoftはWindowsを、そしてIBMは32bit版OS/2を開発してゆくことになりました。 MicrosoftがWindows2000上でOS/2 16bitアプリケーション(OS/2 v1.3アプリ)を、そしてIBMがOS/2上でWin 16bitアプリケーション(Windows 3.1システム)をサポートできたのは,この歴史的経緯があるためです。 OS/2バージョン2.xはWindows NTに対して好調な売れ行きだったため,1994年冬にIBMはOS/2Warp V3をリリースしMicrosoftに勝負を挑みます。 結局IBMハードウェア部門PCCがパーソナルコンピュータ市場のシェア奪還の切り札と考えていたOS/2 Warp, PowerPC Editionを,IBMソフトウェア部門PSPが正式版として提供できなかったため、Microsoftとの直接対決よりも企業収益の改善を望んだルイス・ガースナー会長(当時)により「デスクトップ戦争」に終止符が打たれ、1996年にリリースされたOS/2Warp4.0以降エンタープライズユーザー向けに特化してゆくことになりました。 現在、IBMでは、OS/2ユーザーにLinuxへの乗り換えを勧めている。 1987年に登場したOS/2は、Windowsの初期のバージョンよりも技術的に優れていると考えられていたが、それでも同OS用に書かれたアプリケーションが十分出そろわず、Windowsほど広く普及することはなかった。 OS/2の先行きに対する懸念は少なくとも3年前から浮上していた。 OS/2は、Intelチップ搭載PC用に初めて出された32ビットのマルチタスクOSだったが、Eisenstadt によると現時点で10ライセンス以上を購入している顧客の数は80社に満たないという。
OS/2後継「eComStation 2.0」のリリース候補版が公開 Serenity Systemsは18日(米国時間)、OS/2後継オペレーティングシステムの最新版「eComStation 2.0」のリリース候補(RC1)を公開した。バイナリパッケージは、有償サービスのSoftware Subscriptions Servicesメンバーに対してのみ提供される。 eComStation 2.0では、JFSボリュームに直接システムをインストールできる「Bootable JFS」をサポート、JFSキャッシュの有効化によるパフォーマンス向上が実現された。Intel Core 2 DuoなどのマルチコアCPUやACPI 2.22といったハードウェアサポートの強化や、FAT32 / NTFSボリュームサイズを変更する「Disk Resizer GUI」などユーティリティの追加も行われている。 eComStationは、IBMからOEM提供されたOS/2 Warp4コンビニエンスパッケージを基に開発されたOS。開発はSerenity Systemsとユーザコミュニティにより進められ、各種ドライバの追加など独自の拡張が施されている。 OS/2は、IBMとMicrosoftの共同開発によりスタート。1989年リリースのVer 1.2以降、Windowsの開発にシフトしたMicrosoftが離脱、IBM単独で開発が続けられることになった。1992年リリースのVer 2.0では32bit化の達成やWindows互換環境の装備など、当時としては先進の機能を備えていたが、1996年リリースのOS/2 Warp4を契機に積極的な開発路線を放棄。以降はサーバ用OSとしての機能拡張と保守が中心となり、次第に表舞台から遠ざかった。2006年末には、サポートを含むすべての活動を終えたことがIBMから告知されている。
eComStation 2.0では、JFSボリュームに直接システムをインストールできる「Bootable JFS」をサポート、JFSキャッシュの有効化によるパフォーマンス向上が実現された。Intel Core 2 DuoなどのマルチコアCPUやACPI 2.22といったハードウェアサポートの強化や、FAT32 / NTFSボリュームサイズを変更する「Disk Resizer GUI」などユーティリティの追加も行われている。
eComStationは、IBMからOEM提供されたOS/2 Warp4コンビニエンスパッケージを基に開発されたOS。開発はSerenity Systemsとユーザコミュニティにより進められ、各種ドライバの追加など独自の拡張が施されている。
OS/2は、IBMとMicrosoftの共同開発によりスタート。1989年リリースのVer 1.2以降、Windowsの開発にシフトしたMicrosoftが離脱、IBM単独で開発が続けられることになった。1992年リリースのVer 2.0では32bit化の達成やWindows互換環境の装備など、当時としては先進の機能を備えていたが、1996年リリースのOS/2 Warp4を契機に積極的な開発路線を放棄。以降はサーバ用OSとしての機能拡張と保守が中心となり、次第に表舞台から遠ざかった。2006年末には、サポートを含むすべての活動を終えたことがIBMから告知されている。