マクロメディアとシックス・アパートは、マクロメディアのWebサイト作成ツール「Macromedia Dreamweaver MX 2004」のMovable Type向け拡張機能「Dreamweaver 拡張機能 for Movable Type」の無償配布を6月14日より開始する。
Dreamweaver MX 2004は、Webサイト構築やWebアプリケーションを開発するプロフェッショナルユーザー向けのWebサイト作成ツール。今回提供される拡張機能を利用することで、Dreamweaverを利用してMovable Typeのテンプレートカスタマイズが可能になる。拡張機能は6月12日に公開された最新版「Movable Type 3.17」日本語版にも対応する。 Dreamweaver MX 2004では、コード入力画面で入力するタグの候補を表示するコードヒント機能が搭載されているが、このタグ候補にMovable Typeのタグも含まれた。これまではMovable Typeのタグを入力した場合、Draemweaverのサポート外である旨がアラート表示されていたが、今回の拡張機能をインストールすることで、通常Dreamweaverで扱えるタグと同じようにMovable Typeのタグが扱えるという。 リファレンス機能でもMovable Typeタグをサポート。タグごとの参照のほか、タグの属性も説明が表示される。また、コード入力中に右クリックからリファレンスを表示することもできる。編集中の画面にスタイルシートを適用してデザインを確認できるデザインタイムスタイルシート機能や、タグの属性を編集する機能でもMovable Typeのタグがサポートされた。 マクロメディア プロダクトチームの篠原憲文氏は、「海外ではDreamweaverのMovable Type向け拡張機能が存在していたが、バージョンが2.x台のMovable Typeにしか対応しておらず、3.x台のMovable Typeに対応したものは世に出ていない」とコメント。今回の拡張機能は「ローカライズではなく、日本国内で開発を行なった」と説明した。 Typepadでの利用に関しては、数種類ほどTypepad専用のタグが存在するものの、そのほかのタグはMovable Typeと共通しているため、今回の拡張機能でもTypepadを利用できるという。シックス・アパートの柳下剛利氏は「TypePadはMovable Typeとは異なる設定条件があるため一部は複雑だが、その点を理解すれば今回の拡張機能もほぼ利用できるだろう」とした。 Movable Typeと連携したWebサイト構築ツールとしては、Adobeの「GoLive CS2」も存在するが、篠原氏は「GoLive CS2は対応を表明しただけで発売はされていない」と指摘。「製品として使えるようになるのはDreamweaverが国内初」との違いを説明した。 今回の拡張ツールがすでに販売されているDreamweaver MX 2004の拡張機能として無償で提供されることから、「すでにユーザーであれば公開されてすぐ使え、何か新たに購入しなければいけないということもないという点で利便性が高いだろう」との考えを示した。