ナタリー・ポートマン が大ヒット作『 レオン 』の続編の製作を希望していることをインタビューで語った。
レオンに出演した時、ポートマンはまだ14歳。その後のマチルダがどうなったかを描いた作品に出演したいと言っている。 ナタリー・ポートマンは、「続編に出るチャンスがあったら飛びつくわ」とインタビューで語り、最近になって続編のあらすじなどを記したトリートメントに目を通したことを明らかにした。 この映画の主役は、ジャン・レノではなくて、ナタリー・ポートマンだ。天才的な子役と言ってもよい。イスラエル生まれで、11歳の時、NYでモデルにスカウトされたが、本人は俳優に固執したらしい。その後の学業も非常に優秀だったそうで、幼いながらも溢れんばかりの知性を感じさせる女優である。 そしてヒットマン役のジャン・レノと麻薬捜査官役のゲーリー・オールドマンも、非常に持ち味を出している。並みの俳優なら、ナタリー・ポートマンに完全に食われてしまうところを、ジャン・レノは年輪を感じさせる非常に渋い、しかし絶大な存在感でポートマンに対している。そして狂気の麻薬捜査官のオールドマンも、その迫真の異常者ぶりは、やはり並みの俳優では真似のできないところだろう。 いま思えば、この映画の最大の成功要因は、ジャン・レノとナタリー・ポートマンの年齢差だろう。親子というより、祖父と孫ほども年が離れているからこそ、そのラブストーリーは、見る者に強烈なインパクトを与えている。単に年齢を重ねただけではなく、人生の苦渋を知り尽くしたような、レノの存在感が、逆にポートマンの脆くも純真な少女像を際立たせている。これがトム・クルーズとポートマンの共演だったら、まるで学芸会のような青春映画になってしまっただろう。 そして、ポートマンが現れたことによって、徐々に内面的な動揺をきたし、それまで冷静でクールだったヒットマンが、やがて自滅への道をたどり始めるくだりは、やはりレノの渋い演技に負うところが大きいだろう。家族を惨殺された隣室の少女を助けるということは、自身のヒットマンとしての素性を少女に知られ、やがてその少女の敵討ちに、否応なしに巻き込まれて自滅へと至るのだが、一挙に身寄りを失い、さらに命を狙われているか弱い少女への、同情とも愛情ともつかない、非常に危うい心の動きが、観客の感情移入を誘う。 非常に個性的な俳優陣とそれを束ねるリュック・ベッソンの演出力が、この映画を単なるアクションとラブロマンスとロリコン趣味に終わらせることなく、第一級の映画に仕立て上げている。文句なしにオススメである。
レオン 孤独な殺し屋・レオンと12歳の少女・マチルダの、切なくも凶暴な純愛を『TAXi』シリーズのリュック・ベッソン監督が映し出すアクションラブロマンスのコレクターズエディション。レオンとチルダのふたりは、徐々に心を通わせていくようになり…。 《監督・脚本》 リュック・ベッソン 《製作・総指揮》 クロード・ベッソン 《出演》 ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン ダニー・アイエロ ピーター・アベル
《監督・脚本》 リュック・ベッソン 《製作・総指揮》 クロード・ベッソン 《出演》 ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン ダニー・アイエロ ピーター・アベル