ジェンソン・バトンが来季BARホンダに残留することが決定した。ウイリアムズF1との契約を、BARが買い取ったのではないかという噂だが正式発表では、2006年のラインナップはバリチェロとバトンで決定したことだけを伝えている。この結果、2005年シーズンいっぱいでBARとの契約が切れる琢磨は、バリチェロとの契約の結果、はじき出されるカタチでBARを放出されることになる。
2004年シーズン後半は、ウイリアムズへの移籍を希望していたジェンソン バトンだが、2005年シーズンの低迷と、さらに2006年からはBMWエンジンを失うことが決定したウイリアムズに魅力を失い、2005年中盤以降はBAR残留に向けて、ハードな交渉をしたと言われている。 元々の契約は、ウイリアムズから一旦貸し出されるようなカタチで、2003年からBARに乗る事になり、2006年からはウィリアムズに戻りレースを行うという契約にサインを行っていた。 この間、BARがホンダとタッグで、チーム力の向上を続ける一方で、ウィリアムズはエンジンサプライヤーであるBMWを失った。バトンはウィリアムズのパフォーマンスを見極めたうえで、これ以上ウィリアムズには参加したくないと思うようになったのだろう。 そして、ウィリアムズとの契約から抜け出すために自分自身の契約を買い取るという決断に至ったと伝えられている。2千5百万ユーロとも1800万ドル(約20億円)とも言われているが、F1ビジネスの世界では単価は普通の金額なのだろうか?この多額の料金でそのイギリス人F1ドライバーはBARに残留できる。 ウイリアムズとの契約を無効にしたいとバトン側は希望していたが、ウイリアムズはこの点について交渉の余地なしと常にコメントしていた。しかし、ウイリアムズは、モチベーションの低いドライバーを起用するよりは、やる気のあるドライバーふたりを揃えた方が得策であると考え直したのかもしれない。 ニック・ハイドフェルドはBMWの“ワークス”チームへと移籍することはすでに発表されており、現在来季のウイリアムズのドライバーとして決定しているのはマーク・ウエーバーのみだ(とはいえ、彼もジャンカルロ・フィジケラとトレードされるのではないかとのウワサもあるが)。ウエーバーのパートナーの候補者としては、ニコ・ロズベルグとアントニオ・ピッツォニアの名前が挙がっている。 一方、フェラーリで万年セカンドドライバーの地位を築いてきたバリチェロも、モナコGP最終ラップでのミヒャエルの強引な追い抜きに堪忍袋の尾が切れたのか、即座にBARへの移籍を決定していた。
ファンの皆さんへ 2005.9.21 来シーズンのラインナップに関する今日の発表については驚いていませんが、この内容にはひどく落胆しています。 現在の状況には思うところがたくさんありますし、僕自身の意見もありますが、今はコメントすべき時期ではないと考えます。 ファンの皆さんが今も変わらない期待を寄せてくださることに感謝するとともに、あまりお待たせせずに朗報をお届けできることを楽しみにしています。 佐藤琢磨 - 公式ページ
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