NTTドコモは10月28日、高速通信技術のHSDPA対応端末を2006年4月以降に開始すると発表した。通信速度は当初下り最大3.6Mbpsで、最終的には下り最大14Mbpsにまで高速化させる。 端末はデータカードと音声端末の両方を用意する。料金体系などについては明らかにしておらず、具体的な開始時期についても「2006年度前半のできるだけ早い時期」。HSDPAはNTTドコモやボーダフォンなどが採用する通信規格「W-CDMA」をベースにした高速通信規格。ボーダフォンのほか、携帯電話事業への新規参入を狙うソフトバンクやイー・アクセスもHSDPAを採用する計画で、実証実験を進めている
HSDPA は VoIP携帯を目指す。次に HSUPA や HSOPA も・・・ NTTドコモ、Vodafonが推進する3・5Gと呼ぶ、HSDPAでは、音声もIP化してVoIP携帯を目指すと言われています。 キャリアの通信インフラを構築しているNortelでは、まずはダウンリンクを高速化するHSDPAを最初にリリースする予定。次に、上りを高速化するHSUPA。その次は、最大40Mbpsの高速通信を実現するHSOPA(High-Speed OFDM Packet Access)、HSUPAは、詳細は未定だが2006年頃。HSOPAは、2007年から2008年になるとしている。 携帯電話のVoIP対応は、QoSの面で見ても十分実現可能
Nortelでは携帯電話の音声をIP化して、VoIPとしてもエンコード/デコードで消費する電力も、チップの開発でだいぶ改善されてきたとしていまあす。消費電力の比較でも、携帯電話の通信方式の中でも電力消費の少ないGSMと同程度とされています。 GSM程度まで、消費電力が下がれば、電話としてVoIPを活用することは、技術的には実現可能なレベルまで来ているのでしょう。。後は音声インフラをATM化した投資を20年計画で償却すると見込んで居たものを、償却するまで引っ張るのか、それともBTのように固定電話と携帯電話を総VoIPかでつなぐような戦略まで踏み込むことができるのでしょうか。 しかし、VoIP化だけ見ると実現の可能性もあるのですが、データ通信速度が向上することで、そのインフラを活用しようと、HSDPAの高機能なアプリケーションを利用すると、限度のある電池の減りは、やはり激しいかもしれません。 3・5G世代には、また新たなサービスが登場することが予想されますので、音声がVoIP化するだけでは、新次元の携帯電話とはなり得ないのでしょう。 NEC、モトローラ、来夏にも「3.5世代」通信端末・ドコモ向け NECと米モトローラは、2006年夏にもNTTドコモが始める3.5世代の高速データ通信サービスに対応した端末をそれぞれ市場投入する。現行の第3世代携帯電話の約10倍のデータ転送が可能で、音楽配信や割安なデータ通信サービスなどが計画されている。いち早く対応端末を開発することで、技術力や商品力で競合他社との違いを打ち出す。 新サービス開始に合わせてNECがドコモに納入する端末は、一般的な携帯電話機と同様、音声通話とデータ通信の両方が可能なタイプで、音楽や映像などを楽しみたい利用者向けの商品になるもよう。 モトローラも同時期にドコモに新端末を出荷する予定。パソコンなどに差し込むデータ通信カード型の端末で、主にビジネス向けになるとみられる。