2005年 F1 第7戦ヨーロッパGPは、ドイツのニュルブルクリンクサーキットにおいて現地時間の午後2時にフォーメーションラップがスタートした。スタート前の気温は24℃、路面温度45℃、快晴となっている。
すべてのドライバーが無事にフォーメーションラップを完了し、グリッドに整列する。
ところが、9番手スタートのルノー、ジャンカルロ フィジケラがスタートできず手を上げたため、イエローランプが点滅してエクストラフォーメーションラップとなる。そして、再び19台のクルマがグリッドに並ぶ。フィジケラのクルマはピットレーンへと押し戻されている。
スタート!1コーナーで上位陣が接触、クラッシュ!ファン パブロ モントーヤ、マーク ウェーバー、ラルフ シューマッハ、フェルナンド アロンソ、ルーベンス バリチェロ、佐藤 琢磨が絡んでいるようだ。ウェーバーはグラベルでストップとなっている!キミ ライコネンが1コーナーでニック ハイドフェルドをかわしている。 オープニングラップの順位は1位キミ ライコネン、2位ニック ハイドフェルド、3位ヤルノ トゥルーリ、4位デビッド クルサード、5位フェルナンド アロンソ、6位フェリペ マッサ、7位ヴィタントニオ リウッツィ、8位ジェンソン バトンとなっている。佐藤 琢磨とラルフ シューマッハがノーズ交換のためにピットへ。モントーヤは13位、ミハエル シューマッハ14位に転落している。 スタート前にクルーがフォーメーションラップ開始15秒前までに離れなかったトヨタのヤルノ トゥルーリに対して審議の表示が出ている。 6周目、1コーナーでバリチェロがバトンのインへ飛び込む!そのままメルセデスアリーナを通してサイド バイ サイドのバトルを繰り広げるが、出口でバリチェロが前に出る!さらに、その先のヘアピンにおいてモントーヤもバトンをインからパスしていく! 先ほど審議されていたトゥルーリの件はドライブスルーペナルティという決定が下された。
8周目の最終シケインでバリチェロがリウッツィをパスしていく。ドライブスルーペナルティを実行したトゥルーリはバトンの前、9位でレースに復帰している。11周目、ターン10においてミハエル シューマッハもバトンをオーバーテイク!そのラップにチームメイトのルーベンス バリチェロが1回目のピットストップへ。9.0秒でコースに戻る。次のラップには2位を走行していたポールシッターのハイドフェルドが最初のピットストップへ。7.1秒で作業を終えてアロンソの後ろ、4番手でレースに復帰。 18周目、トップを走行していたキミ ライコネンが最初のピットストップへ。アロンソの後ろでコースへ復帰する。ルノーのヤルノ トゥルーリもピットへ。10.8秒をかけて作業を完了する。5位から7位のマッサ、リウッツィ、モントーヤが同時ピットストップへ。このピットストップにおいてモントーヤがリウッツィの前に出る。2位走行中のクルサードもピットへ。さらにフェラーリのミハエル シューマッハも続いていく。ミハエルは9.7秒で作業を終えて、マッサの後ろ、モントーヤの前でコースに復帰することに成功する。 22周目、フィジケラがバックストレート入り口でバトンをオーバーテイク!しかし、すぐに1回目のピットストップへと向かう。チームメイトのフェルナンド アロンソが1分30秒816のファステストラップを記録している。フィジケラの次のラップにはチームメイトのアロンソもピットへ。9.6秒で作業を終える。ここでクルサードにドライブスルーペナルティが出され、同時にBARホンダのジェンソン バトンもピットへ。 上位陣が1回目のピットストップを終えた時点でのオーダーは、1位キミ ライコネン、2位ニック ハイドフェルド、3位フェルナンド アロンソ、4位ルーベンス バリチェロ、5位デビッド クルサード、6位フェリペ マッサ、7位ミハエル シューマッハ、8位ファン パブロ モントーヤとなっている。 24周目、ジャック ヴィルヌーヴが最初のピットストップを完了する。27周目には佐藤 琢磨が今日2度目のピットストップを8.6秒で終える。トップ争いのライコネンとハイドフェルドの差は約2秒で落ち着いている。その後ろのアロンソは17秒以上離れている。 30周目、トップ走行中のライコネンがターン6でミスを犯してオーバーラン!その間にハイドフェルドがライコネンをかわしてトップに立っている!ブルーフラッグを無視したミナルディのクリスチャン アルバースに対してもドライブスルーペナルティが出されている。 31周目、トップに浮上したハイドフェルドが2度目のピットストップへ。8.1秒で作業を終えて、バリチェロの後ろとなる4番手でコースに復帰する。アルバースがペナルティスルーを敢行する。33周目にはバリチェロが2度目のピットストップへ。6.8秒でコースへ復帰し、4番手のポジションに戻る。ライコネンが再び1コーナーにおいて止まり切れずにワイドになっている。 トップ35周目、ターン5の出口ではらんだトヨタのラルフ シューマッハがスピンアウト!グラベルに捕まってリタイアとなった。 モントーヤが1コーナーのアウト側からミハエルに仕掛けるが、ミハエルは押し出すような形でブロックしていく。 残り16周、トップ走行中のキミ ライコネンが最後のピットストップへ。6.7秒で作業を終えてハイドフェルドの前でコースへ復帰。ジョーダンのティエゴ モンテイロに対してもブルーフラッグ無視によるドライブスルーペナルティが出された。 44周目、アロンソが1分30秒711でファステストラップを記録する。6位を走行していたザウバーのフェリペ マッサが最後のピットストップへ。残り14周、ファン パブロ モントーヤもピットへ。コース上ではフェルナンド アロンソがヘアピンにおいてコースオフしている!モントーヤはマッサの後ろで復帰。アロンソはコースに復帰しているが、かなりタイムロスしてしまった。ミハエル シューマッハとジェンソン バトンも最後のストップへ。先ほどコースオフしたアロンソもピットに入り、バリチェロの後ろでコース復帰となる。デビッド クルサードも作業を終えている。 残り11周、3ストップ作戦のフェラーリ、ルーベンス バリチェロが最後のピットストップを完了する。残り9周、ハイドフェルドも最後となる3度目のピットストップへ。5.5秒で作業を完了し、バリチェロの前、3番手でコースに復帰する。フィジケラも4.6秒で最後のストップを終えて、モントーヤの直前となる7番手で最後のスティントへと入っていく。 すべてのドライバーがピットストップを終えてのオーダーは、1位ライコネン、2位アロンソ(+7.4秒)、3位ハイドフェルド(+22.2秒)、4位バリチェロ(+27.5秒)、5位クルサード(+39.4秒)、6位ミハエル シューマッハ(+46.8秒)、7位フィジケラ(+60.0秒)、8位モントーヤ(+61.6秒)となっている。マッサが大きくコースオフを喫するが、コースには復帰している。 残り5周、ミハエル シューマッハがバックストレートの入り口でコースオフ!コースに復帰し、6位のまま走行を続ける。ザウバーのフェリペ マッサがタイヤにトラブルを抱えてスローダウン。2位のアロンソが徐々にトップのライコネンとの差を縮めてきている。その差は残り3周で3.5秒となっている。ライコネンは右フロントタイヤにフラットスポットができているようで、クルマが激しいヴァイブレーションを起こしている。 ファイナルラップ。トップ2人の差は1.5秒。ところが、最終ラップの1コーナーでライコネンの右フロントタイヤがバースト!!ライコネンはスピンアウトしてバリアにクラッシュ!リタイアとなっている。これでアロンソがトップへ浮上!
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Points 1 F・アロンソ ルノー 1:31:46.648 10 2 N・ハイドフェルド ウィリアムズ + 16.567 8 3 R・バリチェロ フェラーリ + 18.549 6 4 D・クルサード レッドブル + 31.588 5 5 M・シューマッハ フェラーリ + 50.445 4 6 G・フィジケラ ルノー + 51.932 3 7 J・P・モントーヤ マクラーレン + 58.173 2 8 J・トゥルーリ トヨタ + 1:11.091 1 9 V・リウッツィ レッドブル + 1:11.529 0 10 J・バトン BAR + 1:35.786 0 11 K・ライコネン マクラーレン + 1 laps 0 12 佐藤 琢磨 BAR + 1 laps 0 13 J・ヴィルヌーヴ ザウバー + 1 laps 0 14 F・マッサ ザウバー + 1 laps 0 15 T・モンテイロ ジョーダン + 1 laps 0 16 N・カーティケヤン ジョーダン + 1 laps 0 17 C・アルバース ミナルディ + 2 laps 0 18 P・フリーザッハー ミナルディ + 3 laps 0 Did not finish 19 R・シューマッハ トヨタ + 25 laps 0 20 M・ウェーバー ウィリアムズ + 59 laps 0