スペインGP、モナコGPと2レースの出場停止を強いられた、BARホンダドライバーの佐藤 琢磨は再びレースをするときが待ちきれない。彼の復帰レースとなるヨーロッパGPの舞台、ニュルブルクリンクは、昨年彼が初表彰台を目指して果敢なドライビングを見せた場所である。
「困難な数週間の後で、ニュルブルクリンクにおいて再びレースに復帰することにとても興奮している。チームはこの状況でファンタスティックな仕事を行なってきたし、最近のテストではとても強力なクルマを開発してきたから、ボクらのパフォーマンスには自信を持っている。実際、ファクトリーとテストコースにおいて開発はノンストップで行なわれてきたし、チームのみんなはとても結束が固くてモチヴェーションを持っている。クルマの能力を見ることはボクら全員にとってエキサイティングなものになるだろうね」 「このサーキットでのレースを本当に楽しんでいる。いくつか興味深いコースの性格を持っているし、たくさんのアンデュレーションは特にドライブしていて楽しいよ。ボクらがカムバックを遂げるには良い場所だ。去年はここで力強いレースをしたし、日曜日におけるボクらの優れたパフォーマンスが楽しみだ」
ホンダ エンジンについての懸念 ホンダは、BARがイモラで使用したパワープラントがニュルブルクリンクのレースディスタンスをもたないかもしれないと気を悩ませている。BAR出場禁止令から空白の5週間が経過したため、エンジン交換をペナルティなしで行えるとしたホンダの要求をFIAは拒絶した。 ホンダの副社長、オトマー スザフナウアーは、2005年のエンジンはこれほどまでに放置しておくことを想定してデザインされていないと主張している。
「素材は錆びつき、封印が悪化しているのではないかと心配している。我々はテストしたことがないような状況で走らせたくない」
しかし、スザフナウアーは、チームが予防策のためにジェンソン バトンと佐藤 琢磨のエンジンを交換するようなことはないと言い切った。 「もし、予選において何かが起こったならば、交換するかもしれない」 ■ F1チーム&ドライバー関連グッズはこちら!