2005年F1世界選手権シリーズ第6戦モナコGPは決勝レースを迎えた。レーススタート前の気温は23℃、路面温度43℃、ドライコンディションとなっている。エンジン交換を行なったジョーダンのナレイン カーティケヤンとトヨタのラルフ シューマッハは最後列からのスタートとなる。現地時間午後2時、キミ ライコネンを先頭にフォーメーションラップが開始される。
すべてのマシンがウォームアップラップを終えてグリッドにモンテカルロのグリッドに整列する…。
スタート!ライコネンがトップで1コーナーへ!フェルナンド アロンソとジャンカルロ フィジケラのルノー勢がそれに続いていく!トヨタのヤルノ トゥルーリも4位へ浮上、ウィリアムズのマーク ウェーバーが順位を5位まで落としている。以下は6位ニック ハイドフェルド、7位デビッド クルサード、8位ミハエル シューマッハとなっている。 トップ3台が4位のトゥルーリ以下を引き離していく。トップのライコネンは1分16秒562のファステストラップを記録しながらアロンソとのギャップを広げるよう試みる。 ジョーダンのナレイン カーティケヤンが2周連続のピットストップを行ない、2回目には右フロントタイヤを交換して出ていく。13周目、ライコネンが1分16秒495で再びファステストラップを更新。さらに、18周目には1分16秒414、20周目には1分16秒265でそのタイムを塗り替える。 23周目、ジョーダンのカーティケヤンは4度目のピットストップにおいてそのままガレージインとなる。 24周目、ミラボーでミナルディのクリスチャン アルバースがコースを塞いでたくさんのクルマがスタックしている!その混乱においてミハエル シューマッハがクルサードに追突してフロントウィングを失っている。当然、ミハエルはピットへ戻って再給油とフロントノーズの交換を行なう。コース上はセーフティーカー導入となっている。ルノーはフェルナンド アロンソとジャンカルロ フィジケラが同時ピットストップ!レッドブルのクルサードはピットでリタイアとなっている。ウィリアムズの2台も同時ピットストップ。ザウバーのフェリペ マッサもストップを完了している。 セーフティーカー先導のもとでのオーダーは、1位キミ ライコネン、2位ヤルノ トゥルーリ、3位フェルナンド アロンソ、4位マーク ウェーバー、5位ニック ハイドフェルド、6位フェリペ マッサ、7位ジャック ヴィルヌーヴ、8位ジャンカルロ フィジケラ、9位ルーベンス バリチェロ、10位ファン パブロ モントーヤ、11位ヴィタントニオ リウッツィ、12位ラルフ シューマッハ、13位ミハエル シューマッハ、14位パトリック フリーザッハー、15位ティエゴ モンテイロ、16位クリスチャン アルバースとなっている。アロンソ、ウェーバー、ハイドフェルド、マッサ、フィジケラ、ミハエル、フリーザッハーは1回目のストップを完了している。 29周目、セーフティーカーが退きレース再スタート!ライコネンの直後には周回遅れとなったミハエル シューマッハが走行している。リスタート1周後に、早くもライコネンは2位のトゥルーリに対して5秒の差をつけている。 32周目、今度はミナルディのパトリック フリーザッハーがヌーヴェルシケインのアプローチでコントロールを失いクラッシュ!34周目、トップのライコネンは1分16秒222で再びファステストラップを記録している。次のラップにも1分16秒046でタイムを更新していく。すでに2位のトゥルーリに16秒、3位のアロンソに22秒の差をつけている。37周目、ヴィルヌーヴがピットストップへ。 39周目、2位走行中のトゥルーリがピットストップへ。チームメイトのラルフの後ろでコースに復帰する。ミハエル シューマッハが1分15秒995のファステストラップを記録している。41周目、トップのライコネンが1分15秒921でファステストを塗り替えると、同じラップに13位のミハエルも1分15秒842で再びファステストラップを奪い返す。トヨタのラルフ シューマッハが今日唯一のピットストップを完了し、ヴィルヌーヴの後ろ、ミハエルの前でコース復帰。 42周目、トップ走行中のキミ ライコネンがピットストップへ。2位のアロンソに対して12秒の差を保ったまま悠々とトップでコース復帰。3位、4位のウェーバーとハイドフェルドが2位のアロンソに肉薄している。6位のフィジケラ以下もバリチェロ、モントーヤ、リウッツィが接近している。 45周目、バリチェロとリウッツィが同時にピットストップへ。ところが、フェラーリのバリチェロはピットストップを終えたところでエンジンストール!リウッツィの先行を許すだけでなく、タイムをロスする形になってしまう。次のラップにはマクラーレンのモントーヤも1回きりのピットストップへ。モントーヤはヴィルヌーヴの前となる8位でコースに戻っている。 残り30周、オーダーは1位ライコネン、2位アロンソ(+13.3秒)、3位ウェーバー(+14.2秒)、4位ハイドフェルド(+15.2秒)、5位マッサ(+18.1秒)、6位フィジケラ(+26.3秒)、7位トゥルーリ(+28.2秒)、8位モントーヤ(+46.8秒)となっている。以下は9位ヴィルヌーヴ、10位ラルフ シューマッハ、11位ミハエル シューマッハ、13位に後退したバリチェロにはさらにピットレーンスピード違反によるドライブスルーペナルティも課せられている。トップ49周目、バリチェロはそのペナルティを消化するためにピットを通過。 50周目、5位を走行していたザウバーのフェリペ マッサが最後のピットストップへ。モントーヤの前7位でコースに復帰している。ヴィルヌーヴ、ラルフ、ミハエルが接近戦の9位争いを展開している。ヌーヴェルシケインの飛び込みでミハエルがラルフに仕掛けるが、そのままオーバーランする形になってしまってオーバーテイクは失敗。それでもミハエルはラルフへのプレッシャーを続けていく。 2位争いもアロンソのペースが1分21秒台まで落ちているため、ウィリアムズの2台がかなり接近している。残り21周、まずはウィリアムズのハイドフェルドから最後のピットストップへ。そのまま4位の位置でコースに復帰する。ハイドフェルドの後ろは5位のフィジケラから11位のミハエル シューマッハまでそれほど大きな差は開いていない。 ハイドフェルドの次のラップにはチームメイトのウェーバーも最後のストップへ。しかし、アロンソにひっかかっていたため、ハイドフェルドがウェーバーの前に出る。同じラップにはフェラーリのミハエル シューマッハも最後のピットストップを行ない、バリチェロとリウッツィの先行を許して13位に後退する。すぐにミハエルはリウッツィへの攻撃を開始する。ルーキーのリウッツィにとってはかなりのプレッシャーとなっている。ところが、直後にリウッツィの右リアタイヤにトラブルが発生している。 5位のフィジケラから11位のバリチェロまでは7台がわずか3秒の差で集団になってバトルを繰り広げている。5位争いのオーダーは、フィジケラ、トゥルーリ、モントーヤ、マッサ、ヴィルヌーヴ、ラルフ、バリチェロとなっている。さらにミハエルもその集団に追いついている。 ヴィルヌーヴがチームメイトのマッサをオーバーテイクしようと1コーナーでインへ飛び込むが、そのままバリアに突っ込んでしまう!マッサも煽りを食って大きく遅れてしまう。フィジケラ以降は大渋滞となっており、トゥルーリ、モントーヤ、ラルフ、バリチェロ、ミハエルが超接近戦となっている! 65周目、痺れを切らしたトゥルーリがローズヘアピンでフィジケラのインに強引に飛び込む!そのトゥルーリに続いて後ろのクルマもすべてフィジケラをオーバーテイクしていく!ところが、無理やりフィジケラをオーバーテイクしたトゥルーリは高い縁石に弾かれたため、クルマにダメージを負ってしまったようでトゥルーリは順位を落としていく。 2位争いもウィリアムズの2台がルノーのアロンソに超接近となっている!無念のトゥルーリはピットに戻ってチェックを受けている。残り12周、2位争いはアロンソ、ハイドフェルド、ウェーバーが、5位争いはモントーヤ、ラルフ、バリチェロ、ミハエルが超接近戦を続けている! 残り7周、ヌーヴェルシケインの飛び込みでハイドフェルドがアロンソを見事にオーバーテイク!2位のポジションを奪っていく!今度はウェーバーがアロンソをハードプッシュしていく。 残り5周、再びヌーヴェルシケインでウェーバーがアロンソをオーバーテイク!しかし、アロンソはシケインをショートカットして再びウェーバーの前に戻ってしまう。アロンソはそのままウェーバーをブロックし続けている。だが、次のラップには再びウェーバーがヌーヴェルシケインでアロンソを抜き去っていく! さらに、4位に後退したアロンソの直後に5位のモントーヤ、6位ラルフ、7位バリチェロ、8位ミハエルも追いついてしまっている!5台がテール トゥ ノーズへ!残り周回数はわずか2周! トップライコネンは悠々とファイナルラップへ。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Points 1 K・ライコネン マクラーレン 1:45:15.556 10 2 N・ハイドフェルド ウィリアムズ + 13.877 8 3 M・ウェーバー ウィリアムズ + 18.484 6 4 F・アロンソ ルノー + 36.487 5 5 J・P・モントーヤ マクラーレン + 36.647 4 6 R・シューマッハ トヨタ + 37.177 3 7 M・シューマッハ フェラーリ + 37.223 2 8 R・バリチェロ フェラーリ + 37.570 1 9 F・マッサ ザウバー + 1 laps 0 10 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps 0 11 J・ヴィルヌーヴ ザウバー + 1 laps 0 12 G・フィジケラ ルノー + 1 laps 0 13 T・モンテイロ ジョーダン + 3 laps 0 14 C・アルバース ミナルディ + 5 laps 0 Did not finish 15 V・リウッツィ レッドブル + 18 laps 0 16 P・フリーザッハー ミナルディ + 48 laps 0 17 D・クルサード レッドブル + 54 laps 0 18 N・カーティケヤン ジョーダン + 59 laps 0
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