ドイツの週刊誌シュピーゲルは、独自動車大手BMWが今季限りで自動車レースのF1世界選手権シリーズから撤退することを検討していると報じた。
成績不振によるイメージダウンへの懸念が理由という。同社幹部は、「撤退の公算は大きい」と語った。今後、取締役会で協議されるという。
BMWは年間2億ユーロ(約270億円)以上をF1に投資しているが、ウィリアムズBMWに所属する2人のドライバーは現在総合6位と10位。コンストラクターズ(製造者部門)でも4位と、本業のライバルでもあるルノーやトヨタ、マクラーレン・メルセデスに後れを取っている。
BMW ザウバーを買収?
ドイツのエンジンサプライヤー、BMWがF1プライベーターチームであるザウバーをまさに買収しようとしている。噂されている計画によると、ペーター・ザウバーのチームはBMWのワークスチームとして、再構成されるという。
思惑はすでに、エンジン提供を熱望している独立エンジンメーカーのコスワースも含めて、現在BMWにエンジン提供されているウィリアムズチームとも関連する問題となっている。
BMWモータースポーツディレクターとして、ウィリアムズとのコラボレーションを見てきた(将来的にはザウバーBMWのチームプリンシパルになる可能性もある)マリオ・タイセン博士は、ミュンヘンの工場はグローブに拠点を置くウィリアムズに注意深い視線を送っていると語った。「我々は近い将来、パフォーマンスを見直すだろう。」と、タイセンオートアクションマガジンで語っている。
BMW ザウバーに傾きつつある? BMWとウィリアムズは破局へ向かっていると、以前のBMWモータースポーツディレクターであるゲルハルト・ベルガーは警告している。彼はザルツブルグの新聞に、彼がすでにマリオ・タイセンやバーハード・ゴスエルと時々面会していると語った。
「何度か会って、何を変えなければならないか鮮明になってきているようだ。もし、どの道を行くのか予想しなければならないなら、私はザウバーと答えるだろう。」と45歳のベルガーは語った。 ウィリアムズのマーク・ウェーバーはFW27がミシュランタイヤを使用することが2005年の大きな問題となっていることを認めている。「僕らはおそらく、ミシュランタイヤの一部分しかうまく使えていない。この分野は、まだ改善していく必要がある。」と彼は認めた。
「OK、僕らは3番手であるし、ルノーやマクラーレンとの差がとても開いているわけではないよ。」
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