超長繊維の『海島綿』、『シーアイランドコットン』とも呼ばれは、他のどのコットンより美しく、絹のような光沢、カシミアのような肌触り、綿の中でもっともソフトな風合いを持ち合わせた海島綿は繊維の宝石とよばれるにふさわしいコットンです。
カリブ海の風と太陽が育んだシーアイランドコットン。地球の遥か裏側、米国フロリダから南米ベネズエラにかけて広がるカリブ海。世界中の人に愛させる究極のコットン、「海島綿」が産出されるのは世界で唯一この地域だけ。
海島綿とは西インド諸島(中南米)のみに産する綿の最高級品です。エリザベス一世が愛用したことから英国王室御用達で、イギリス紳士のステイタス・シンボルに。007の設定ではジェームズ・ボンドの愛用品ということになっています。綿の宝石、Queen of Cotton 綿の女王とも呼ばれています。
「海島綿」の最大の特徴は、世界中のどのコットンよりも細く長いその繊維。繊維は長ければ長いほど、細ければ細いほど、しなやかな風合と強さを生み出します。そしてどんなコットンよりもふっくらした柔らかな味わいをみせ、抜群の吸湿性を発揮します。さらにエジプト綿と比べて50%も高い反射度を誇り、とても綿とは思えない絹のような光沢が優雅な表情を生み出すのです。
●年間の生産量は、綿全体の10万分の1
「天は二物を与えず」のいわれどおり、しなやかで美しいシーアイランドコットンは虫害に弱いなど大変デリケートな性質をもつため育ちにくく、1エーカー(4,047m²)当たりの収穫量も米綿の50%程度。このため大量の栽培は難しく、年間の生産量は50万ポンド(約1,000俵)、綿全体の10万分の1という希少価値の高い素材です。
Q.他の綿と比較して、シーアイランドコットンが特にすぐれているのは? A.天然のなめらかさ、柔らかさと光沢が魅力。
何といっても、シーアイランドコットンの最大の特徴は、カシミアのようになめらかでソフトな肌触りと、絹のような光沢にあります。 他の綿も、さまざまな加工により、一時的には、同様の肌触りと美しさをかもしだすことができますが、シーアイランドコットンは、それらが天然の特性として備わっているため、洗濯を繰り返しても、それらの性質が損なわれにくいのです。
Q.シーアイランドコットンの製品には、ニセモノがでまわっているのですか? A.シーアイランドコットンには、必ず、品質を保証する商標がついています。
今日、シーアイランドコットンと呼べる綿は、カリブ海のごく限られた地域でのみ産出された綿だけ。(協)西印度諸島海島綿協会の管理のもと、アイテム別に業界トップクラスの会社(協会メンバー)のみで製品化されています。一部の輸入品に「シーアイランドコットン」と表記されていることがありますが、それらは、本来、シーアイランドコットンとは、認められません。必ず、商標と「西印度諸島海島綿」(west indian sea island cotton) のロゴマークがつけられているかを確認してください。
■ 西印度諸島海島綿協会