スペイン・グランプリは7日、公式予選の1回目を行い、トヨタのヤルノ・トゥルーリ(イタリア)が1分14秒795で首位。トゥルーリとコンビを組むラルフ・シューマッハー(ドイツ)は4位だった。
ブルー一色に染まったスタンド。鳴りやまないフォンの音と歓声。大挙したアロンソ・ファンを飲み込んだカタロニア・サーキットで、ついに2005年F1選手権第5戦スペインGPの予選1回目が行われた。
2005年第5戦スペインGPは土曜日の1回目の公式予選を迎え、気温23℃、路面温度39℃、快晴のコンディションでセッションが開始された。まずは今回の復帰レースとなるマクラーレンのファン パブロ モントーヤからの走行となった。
モントーヤのターゲットタイムは1分15秒902となっている。続くルノーのジャンカルロ フィジケラは1分15秒601でモントーヤのタイムを更新する。ミナルディのパトリック フリーザッハーは1分20秒306となっている。マクラーレンのキミ ライコネンは左のターン2で少しワイドになってしまったが、それでも1分14秒819でフィジケラのタイムを0.7秒上まわる!フェラーリのルーベンス バリチェロは1分15秒746でフィジケラのタイムにも届かない。
気温は23℃ままだが、路面温度は42℃に上昇している。第2グループはミナルディのクリスチャン アルバースからの走行となる。
アルバースは1分19秒563でチームメイトを0.7秒上まわる。ジョーダンのティエゴ モンテイロとナレイン カーティケヤンはそれぞれ1分19秒040、1分18秒557でチームメイト対決は再びカーティケヤンに軍配があがった。レッドブルのデビッド クルサードは1分15秒795でモントーヤを上まわる。ザウバーのフェリペ マッサは1分15秒863でクルサードの後ろ、モントーヤの前となっている。
気温24℃、路面温度43℃と上昇傾向にある。第3グループは最終プラクティスでトップとなったトヨタのラルフ シューマッハからの走行となる。
ラルフ シューマッハは最終セクターで遅れて1分14秒870でわずかにライコネンに届かずここまでの2位となっている。レッドブルのヴィタントニオ リウッツィは1分16秒288でチームメイトのクルサードから0.5秒遅れた。ウィリアムズのマーク ウェーバーも最終セクターまではベストタイムを記録するが、最後に遅れて1分15秒042でここまでの3番手となっている。20番グリッド降格が決まっているニック ハイドフェルドは1分15秒038でチームメイトを上まわる。トヨタのヤルノ トゥルーリは1分14秒795でついにライコネンのタイムを更新して暫定トップへ!
気温、路面温度ともに変化はなく、それぞれ24℃、43℃のままである。最終グループはザウバーのジャック ヴィルヌーヴ、フェラーリのミハエル シューマッハ、ルノーのフェルナンド アロンソの3台となっている。
ヴィルヌーヴは1分16秒794でチームメイトから約1秒遅れている。いよいよ注目の2人、ミハエル シューマッハとフェルナンド アロンソの登場となる。先攻のミハエルは1分15秒398でウェーバーの後ろ、フィジケラの前となるここまでの6番手にとどまった。そして大きな声援を受けて地元アロンソがアタックラップへ。セクター2で0.2秒トゥルーリを上まわったアロンソだが、最終セクターで遅れて1分14秒811でトゥルーリに0.016秒届かず2番手となっている。
スペインGP公式予選1回目の結果は、1位ヤルノ トゥルーリ、2位フェルナンド アロンソ、3位キミ ライコネン、4位ラルフ シューマッハ、5位ニック ハイドフェルド、6位マーク ウェーバー、7位ミハエル シューマッハ、8位ジャンカルロ フィジケラとなっている。
トゥルーリ 自身も驚く暫定ポールポジション!! シングルラップクオリファイでの煌くパフォーマンスに陰りはない。ヤルノ トゥルーリはラップ全体を上手くまとめ、スペインGP最終日へ向けて暫定ポールポジションを獲得した。
ヤルノ トゥルーリ
「トヨタはとても良い仕事をしているし、それによってトップに来ることができた。正直言うと、ここに来ていることに驚いているんだ。午前中はエンジンなどにも問題があったからね。エンジニアたちが素晴らしい仕事をしてくれたし、ファクトリーのみんなも今回のレースにエアロダイナミクスのアップデートを投入すべくハードに仕事をしてくれた。テストチームも良い仕事をしてくれているから、チーム全体に感謝したい。ボクらにとっては良い結果となったよ」 「ボクらと他のみんなを比較すると、オーバードライブがあったかどうかがポイントだったと思う。いつものように完全な自信があったわけではなかったんだ。だから、ここにいることは少し驚きなんだ」
「ボクらと他のみんなを比較すると、オーバードライブがあったかどうかがポイントだったと思う。いつものように完全な自信があったわけではなかったんだ。だから、ここにいることは少し驚きなんだ」
日本期待のB・A・R Hondaは前戦サン-マリノGPで車両重量規定違反を犯したとして、獲得ポイントの剥奪とスペインGP、モナコGPの2レース出場停止の処分を受けた。すでに撤退作業も完了しており、今年のスペインGPは9チーム18台で争われるという、異例の事態となった。
佐藤琢磨が所属するBARホンダは、国際自動車連盟(FIA)の審議機関、国際控訴裁判所の出場停止裁定に従い欠場した。
スペインGP公式予選2回目は現地時間で明日の午前10時、日本時間で午後5時に開始される。
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