G-BOOK ALPHAは、カーナビ内蔵のHDDを利用した世界初の“オンデマンド・カーオーディオ”。
G-BOOK ALPHAの音楽配信のシステムは、暗号化した音楽データ本体とライセンス(復号鍵)を分離して配信する、いわゆる携帯キャリアではVodafoneBBが採用したのと同じく「超流通」システムを利用している。
G-BOOK ALPHA対応カーナビ内蔵HDDに、あらかじめ1115曲の楽曲が暗号化した形でプリインストールされていて、ユーザーは聞きたい楽曲のライセンスだけを通信機能を使って購入する仕組み。有料のライセンスには、「無制限」(買い取り)と「試聴」の2種類があって、試聴の場合は、コンテンツによって「1日間」「7日間」「30日間」といった期限の異なるライセンスを用意する。ユーザーは好みの期間、料金を選択できるほか、購入前に約40秒間の無料試聴も可能(各曲3回まで)。
料金は、一日間で1曲30円から80円。無期限ライセンスの場合は100円から315円となる。また、複数の曲をセット(2-7曲)にした“コンピレーションパック”も多数用意する予定で、こちらは一日間の場合で60円から250円、無制限の場合は300円から1050円となっている。
今回の「超流通」システムの利用がビジネスとして成功すれば、今後はCDをタダで配ることがプロモーションとなり、購入したい曲だけレンタル料金か買取の価格で購入することができる時代がくるかもしれない。この手のサービスの実験としても、今回のG-BOOK ALPHA(G-SOUND)の取り組みは、今後も気になることは間違いない。
□ http://musicdeli.com/g-sound/list.html