現在、携帯オーディオ市場を分類すると大きく4つのカテゴリーに分けられる。HDDでは10GB以上の大容量タイプとそれ未満の小容量タイプの2つ、シリコンでは1GB以上の大容量タイプとそれ未満の小容量タイプの2つ、計4つだ。このうち今回ソニーが新製品を投入してきたのは、HDDの小容量タイプを除く3つのカテゴリーだった。
2つのカテゴリーでソニーが勝利
これらのカテゴリーごとに算出したメーカーシェアを見ると、まずシリコンではソニーの圧勝。特に1GB以上の大容量シリコンでは、59%とダントツのシェアを獲得した。一方アップルはわずか23%。ダブルスコア以上の差をつけての勝利だ。
群雄割拠で競争が激しい1GB未満の小容量タイプでも、首位はソニーの22%、19.1%のアップルは、わずかの差ではあるが、ここでも2位に甘んじている。予約販売分は若干割り引いて考える必要があるとはいえ、ソニーの立ち上がりは絶好調といえそうだ。
緻密なマーケティングが功奏か
今回のソニーの新商品投入はこれまで以上に緻密なマーケティング戦略を立てて臨んだフシがある。例えば、HDD携帯オーディオで軒並み20時間前後の連続再生時間を一挙に40時間まで引き上げてきた点やハードディスクの耐衝撃性を向上させるなど、ユーザーが気にしている点をストレートに突いてきた。
さらに売れ筋のシリコンでは、1GBと512MBの容量のバリエーションだけでなく、FMチューナーの有無、多彩なカラーバリエーションに至るまで多品種戦略をとってきた。さらにライターに近く親しみのある形状でありながら有機ELディスプレイを搭載するなど豪華設計。バッテリー周りも強化した。シンプルを突っ走るiPod Shuffleと好対照だ。
ネットウォークマンステックの新ラインナップはきょう体の形状により、大きく二つに分けられる。
NW-E405/NW-E407/NW-E505/NW-E507はFMチューナー機能付きの高付加価値モデル。NW-E103/NW-E105/NW-E107は、純粋なメモリー音楽プレーヤーとなりエントリーモデルとなる。それぞれ、512MBもしくは1GBの容量のモデルをラインナップする
ネットウォークマンステック NW-E405
最大CD約23枚分を記録可能な512MBメモリー内蔵ウォークマン
付属:アプリケーションソフトウェア「SonicStage3.0」(CD-ROM)、ヘッドホン 、スマートクリップ、専用USBケーブル
(L) オーシャンブルー
(B) ミッドナイトブラック
(R) ローズレッド
(G) オリーブグリーン
ネットウォークマンステック NW-E407
最大CD約46枚分を記録可能な1GBメモリー内蔵ウォークマン
付属:アプリケーションソフトウェア「SonicStage3.0」(CD-ROM)、ヘッドホン 、スマートクリップ、キャリングポーチ、専用USBケーブル
(L) オーシャンブルー
(B) ミッドナイトブラック
(R) ローズレッド
(G) オリーブグリーン
ネットウォークマンステック NW-E505
512MB内蔵メモリーにCD約23枚分を記録可能なFMチューナー搭載のハイスペックモデル
付属:アプリケーションソフトウェア「SonicStage3.0」(CD-ROM)、ヘッドホン、スマートクリップ、キャリングポーチ、専用USBケーブル
(L) アズールブルー
(S) スパークリングシルバー
(P) チェリーピンク
ネットウォークマンステック NW-E507
strong>1GB内蔵メモリーにCD約46枚分を記録可能なFMチューナー搭載のハイスペックモデル
付属:アプリケーションソフトウェア「SonicStage3.0」(CD-ROM)、ヘッドホン、スマートクリップ、キャリングポーチ、専用USBケーブル
(L) アズールブルー
(S) スパークリングシルバー
(P) チェリーピンク
ソニー禁断だったMP3再生に全機種が対応
ソニーにとっては自社技術以外の音楽フォーマットに対応するなど考えられない事だったのでしょうが、市場がアップル社のiPodに流れてしまっている以上、悔しくてもiThuneのAACには対応出来ないけど、MP3ならまだ許せると思ったのか、昨年末の方針変更からほとんどの機種でMP3再生に対応しています。
年末発売のPSPにもMP3再生機能が搭載されていますが、これがまた、録音できる機器は一切発売していないと言う徹底ぶりは、ユーザーを無視した商売をいつまで続けるつもりなんでしょうか?
ソニー、ネットワークウォークマン2機種のファームを更新
−スティック型に時計表示機能を追加。HDD型も不具合改善
■NW-E405/E407/E505/E507
最新ファームウェアにより、再生中や停止中に表示される画面(Display Screen)に「Clock2」が追加される。Display Screenの設定からClock2を選択することで、動作中に現在時刻の表示が行なえる。
また、Display Screen機能において、ダウンロードしたDisplay Screenファイルを1種類、追加設定できるようになる。
さらに、アーティスト検索、もしくはアーティスト選択をしてシャッフル再生を行なうと、正常に動作しなかった不具合も改善されている。ただし、この不具合はシリアルナンバーが以下のモデルでは既に修正されている。
NW-E405:「5071541」以降の製品
NW-E407:「5042566」以降の製品
NW-E505:「1062748」以降の製品
NW-E507:「1055277」以降の製品
■NW-HD5/HD5H
ファームウェアを更新することで、起動時や操作中、再生中などにフリーズする不具合が改善される。
□ダウンロードページ(NW-E405/E407/E505/E507)
http://www.sony.jp/support/p-audio/contents/download/nw_e405_vup.html
□ダウンロードページ(NW-HD5/HD5H)
http://www.sony.jp/support/p-audio/contents/download/nw-hd5_updata.html