「HDD搭載ケータイが各社から出揃うのは2006年。出荷台数が本格的に立ち上がるのは2007年とみる」——。ハード・ディスク装置(HDD)を搭載する携帯電話機が普及する時期について,1インチ型HDDを手掛ける日立グローバル ストレージテクノロジーズ(日立GST)はこのような見通しを明らかにした。
日立GSTモバイルHDD本部 1.0/1.8型/CE HDD事業推進部 部長 増田優氏が,2005年4月22日にIDEMA JAPANが東京都内で開催した講演会で語ったそうですが、既に、 携帯電話機メーカー各社は現在,水面下でHDD搭載ケータイの開発を進めていると見られるとしています。
2005年後半から2006年にかけて,世界市場において製品発表が相次ぐようで、2006年は,HDD搭載ケータイが市場でどれだけ受け入れられるのかを見極める時期になるのではないかとしています。
日立GSTの増田氏は,2005年後半に製品化する予定の1インチ型HDD「Mikey」についても言及した。 記録容量が8Gバイト〜10Gバイトとなる第1世代品は,長手記録方式を適用することを明らかにした。
「8Gバイト〜10Gバイトの記録容量は,長手記録方式で十分に実現できる。ただし第2世代品には垂直記録方式を適用する」
同社はMikeyを,携帯電話機や携帯型音楽プレーヤなどへの内臓専用品と位置付ける。インタフェースには,家電機器向けに普及しているZIFコネクタを採用した。既存の1インチ型HDDが使うCompact Flashインタフェースのコネクタを使う場合に比べて,小型化と低価格化につながるとした。