2005年FIA F1世界選手権シリーズ第4戦サンマリノGPは、イタリアのイモラにあるアウトドローモ エンツォ エ ディーノ フェラーリにおいて決勝レースが行なわれた。
現地時間の午後2時、気温19℃、路面温度28℃、ドライコンディションの中、キミ ライコネンを先頭にフォーメーションラップが開始される。
スタート!ライコネンがトップを死守し、2番手もフェルナンド アロンソノまま、3番手にもジェンソン バトンが続いている。スタートで前に出た佐藤 琢磨だったが、トサコーナーからマーク ウェーバーがポジションを奪い返す。スタートでフェリペ マッサが出遅れた。
オープニングラップは1位キミ ライコネン、2位フェルナンド アロンソ、3位ジェンソン バトン、4位ヤルノ トゥルーリ、5位マーク ウェーバー、6位佐藤 琢磨、7位アレックス ブルツ、8位ジャック ヴィルヌーヴとなっている。ルーベンス バリチェロは9位、ミハエル シューマッハは13位で1周目を終えている。
比較的軽めの燃料と思われるトップのライコネンは、2位のアロンソに対して1周あたり1秒以上の差をつけ始める。
6周目、タンブレロシケインを立ち上がる直前に突然ジャンカルロ フィジケラのルノーが制御不能となりバリアにクラッシュ!幸いにもドライバーにケガはない模様。
8周目、ライコネンはさらに1分23秒296でファステストラップを記録するが、その直後にスローダウン!これによってアロンソがトップへ浮上する。アロンソと2位のバトンの差はすでに7.9秒まで広がっている。ミナルディのパトリック フレサッハーもスローダウンしている。ライコネンはピットに戻ってリタイアを余儀なくされる。
3位のトゥルーリから11位のミハエル シューマッハまでが10秒以内の連なっているが、お互いに攻め手を欠いている。
デビッド クルサードに追突して右フロントウィングを損失したザウバーのフェリペ マッサが16周目にピットストップ。17周目、8位を走行していたフェラーリのバリチェロが最初のピットストップへ。9.0秒でコースへ復帰する。しかし、次のラップにバリチェロは再びピットに戻り、そのままガレージインとなってしまう!
3位のトゥルーリを先頭に、ウェーバー、佐藤、ブルツが接近戦を演じている。20周目、BARホンダのジェンソン バトンが1分23秒163のファステストタイムを記録する。さらに次のラップには1分22秒892でベストタイムを更新。
21周目、ハイドフェルドとラルフが1回目のピットストップへ。1コーナーの飛び込みで佐藤 琢磨がウェーバーをオーバーテイクして4位へ浮上!チームメイトのバトンはさらにファステストを更新する1分22秒604。
3位のトゥルーリと5位のウェーバーが同時ピットストップへ!トゥルーリがウェーバーの直前を抑えてコースへ復帰する。次のラップにはトップのアロンソが1回目のピットストップへ。8.2秒でコースへ復帰する。佐藤 琢磨もピットへと向かう。佐藤は8.9秒で作業を終えて、トゥルーリの前で復帰することに成功する!ヴィルヌーヴも1回目のストップを終えている。24周目、ジェンソン バトンも最初のストップへ。9.6秒でコースへ復帰する。
24周目、ミハエル シューマッハが1分22秒287のファステストラップを記録して、後方からの追い上げを誓う!ミハエルの前を走っていたアレックス ブルツが最初のピットストップへ。ブルツは佐藤の前でコースへ復帰することに成功する。ミハエル シューマッハは26周目に1分22秒070で、さらにファステストを更新する。
27周目、ミハエル シューマッハが最初のピットストップへ。9.5秒で作業を終えて、ブルツの前となる3番手でコースへ復帰する。
すべてのドライバーが1回目のストップを終えた時点でのオーダーは、1位アロンソ、2位バトン、3位ミハエル シューマッハ、4位ブルツ、5位佐藤、6位トゥルーリ、7位ウェーバー、8位ヴィルヌーヴとなっている。
30周目、ヴァリアンテ アルタでウェーバーがミスをして、ヴィルヌーヴが7位へ浮上。まわりが1分24秒台で走行する中、ミハエルだけが22秒台のラップを連発して、2位のバトンとの差をどんどん詰めていく。上位陣はやや間隔が広がっているが、6位のトゥルーリから10位のラルフ シューマッハまでは接近戦となっている。
ミハエルは1周あたり2秒ずつバトンとの差を縮め、36周目の時点ですでにその差は8秒を切っている。リヴァッツァで再びマッサがクルサードと接触するが、今度はマッサが前に出る。ミハエルとアロンソとの差も、すでに15秒を切っている。
39周目、すでにバトンとミハエルの差は4.6秒に。次のラップでは2.8秒まで接近する。
42周目、まずはトップのフェルナンド アロンソが最後のピットストップへ。7.9秒で作業を終えてコースへ復帰。今のところアロンソの前に遅いクルマはいない模様。ミハエルはすでにバトンの真後ろまで接近している。中段グループでは8位のウェーバーが最後のピットストップへ。44周目にはチームメイトのハイドフェルド、そしてトヨタのラルフもピットへ。次のラップにはトゥルーリも最後のピットストップへ。
46周目、BARホンダは佐藤 琢磨からピットストップへ。コース上では周回遅れのウィリアムズ2台がバトルを繰り広げる中、それに躊躇したバトンを見てヴァリアンテ アルタシケインへの飛び込みでミハエルがオーバーテイク!ここで暫定トップへ浮上した!
ザウバーのヴィルヌーヴがピットへ。次のラップにはマクラーレンのブルツが最後のストップを行なう。48周目、バトンが最後のピットストップへ。ミハエル シューマッハは1分21秒858のファステストラップを記録して、最後のピットストップへ向けてアロンソとの差を広げていく!2台の差は14.5秒に広がっている。
残り13周、ミハエル シューマッハが最後のピットストップへ!6.1秒で作業を終えてコースに戻るが、アロンソがその脇を通過していく!
すべてのドライバーが最後のピットストップを終えた時点でのオーダーは、1位アロンソ、2位ミハエル シューマッハ、3位バトン、4位ブルツ、5位佐藤、6位ヴィルヌーヴ、7位トゥルーリ、8位ラルフ シューマッハ、9位ハイドフェルド、10位ウェーバーとなっている。残り12周、トップ2人の差はわずか1.3秒!
残り11周、その差はあっという間に0.3秒に!アロンソの前には周回遅れのレッドブルのクルマもちらついている。
残り10周、依然として0.3秒差を維持する2人。後方では7位のトゥルーリと8位のラルフのチームメイト同士で接近戦となっている。
残り9周、アロンソは後ろを抑えることに必死でペースが上がらないため、周回遅れのヴィタントニオ リウッツィにも近づくことができない。トサコーナーの立ち上がりからアクアミネラーリまでミハエルが仕掛け続ける!
残り8周、アロンソと周回遅れのリウッツィとの差は広がり始める。アロンソはペースを上げることができない。
残り7周、アロンソはひたすらミラーをチェックして、ミハエルの様子を確認する。その差はほとんどない。
残り6周、ミハエルはアロンソの直後を走行してプレッシャーをかけ続けるものの、一時的に攻撃の手は緩めている。
残り5周、2台の前方には10位争いのウェーバーとリウッツィが待ち構える。ミハエルが再び仕掛ける動きを見せ始める。
残り4周、単独走行を行なっていた周回遅れのリウッツィがウェーバーに追いつき、こちらでも10位争いのバトルが始まったために、トップ争いの2台がリウッツィに接近する。さらには彼らの後方から周回遅れのマッサも接近してきている。
残り3周、まもなくアロンソがリウッツィに追いつく。トサの飛び込みでミハエルが揺さぶりをかける。さらにはアクアミネラーリへのアプローチでもアロンソのミラーにクルマを写していく。
残り2周、2人の差はわずか0.2秒!超接近戦のテール トゥ ノーズとなっている。再びトサコーナーで仕掛けを見せるミハエル!前の周回遅れとの差は再び広がっている。
ファイナルラップ!三度トサコーナーでインへ飛び込もうとするミハエルだが、アロンソも必死で抑え込んでいく!
チェッカー!アロンソがギリギリでミハエルを抑えてトップチェッカー!!ミハエルは0.2秒遅れの2位となった。3位はジェンソン バトン、4位アレックス ブルツ、5位佐藤 琢磨、6位ジャック ヴィルヌーヴ、7位ヤルノ トゥルーリ、8位ラルフ シューマッハとなっている。完走15台。
2005年F1第5戦スペインGPは、5月8日にバルセロナにおいて行なわれる。
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