過去90年以上にわたり日米親善の象徴として首都ポトマック河畔で咲き誇ってきたサクラ。これを米国で交配・開発した新品種「ファーストレディー」が日本に送られ、普及が図られることになった。
新品種を育成した米国立樹木園のマーガレット・プーラー博士によると、「ファーストレディー」は「米国人の趣味に合うあでやかな紅色の花」を咲かせるべく、1982年にカンヒザクラ(寒緋桜)の仲間を交配してつくられ、2003年、限られた数量での普及・販売にこぎ着けた。 ワシントンの桜並木の実現では、第27代タフト大統領の夫人が中心的役割を果たした。この史実にちなみ「ファーストレディー」と命名された。