日米両政府は、ステンレスや炭素繊維強化樹脂(CFRP)を船体に使い、レーダーに映りにくい「ステルス性」を持った軍艦に関する共同技術研究を開始することで合意し、交換公文や了解覚書を締結した。
防衛庁によると、これまでも形状を平らにすることなどでステルス性を向上させた軍艦は米国などが開発しているが、レーダーに映りにくい素材を使った軍艦はないという。日本は釣りざおやゴルフクラブの開発などで、CFRPに関する技術レベルが高いという。 また、船体中央部にステンレス、船首と船尾に軽い素材を組み合わせることで、機雷の爆発やミサイル攻撃を受けた際に船体を壊れにくくする「ハイブリッド船体構造」も研究する。 研究は2007年度までの3年間をめどに行われる。主に、日本側が研究用に開発した船体を米国に持ち込み、爆発物やレーダーを使った試験を行う予定だ。 日米共同技術研究は12件目となる。