ボーステックのMMOシミュレーションゲーム「銀河英雄伝説VII」だが、本日、サービスの停止が発表された。これはボーステック社からボーステック社を事実上買収したBBMF社へ版権元の許諾なく権利の移転が行われた事でサービスの停止が決定された。
ユーザーサポート業務、メンテナンス業務は停止されるが、「当面の間」のゲームプレイは可能という。これに伴い、GMが操作していた政治家キャラクターが開放されるほか、サーバー利用料の返金が行われる
平素「銀河英雄伝説VII」をご愛顧頂き、誠にありがとうございます。「銀河英雄伝説VII」サービス継続に向けて協議を続けておりましたが、版権元さまのご意向により、誠に残念なことではありますがサービス停止を決定致しました。今日まで、多くのユーザー様にご愛顧頂いた事に対しましてスタッフ一同お礼申し上げると共に、この様な残念な結果となりました事を深くお詫び申し上げます。
「ボーステック側が無断で商標を登録しようとしたり、外国企業に勝手に版権を許諾したとみられる行為を行なったりといった、契約違反もしくはライセンシーとしての信義にもとる行為を行なうのみならず、ユーザーさまへの背信行為を繰り返し、再三の警告にも改善の様子が見られなかったのが理由です」と、ボーステック側の契約違反事例を挙げ、やむを得ない選択であったことを強調している。
版権トラブルで運営が終了したMMORPGは、過去に例がない。らいとすたっふのお詫び文を一読する限り、二次ライセンスの取り決めに修復不能な見解の相違が存在したようだ。「銀河英雄伝説 VII」という抜群のネームバリューを誇るタイトルを手駒に、これから大きな飛躍を遂げようとしていたボーステックは無念だろうが、今回のケースは、ライセンス物のオンラインゲームの海外展開に一石を投じるエピソードといえそうだ。
□ボーステックのホームページ http://www.bothtec.co.jp/ □らいとすたっふのホームページ http://www.wrightstaff.co.jp/ □「銀河英雄伝説 VII」のホームページ http://www.gineiden.com/