SH901iSでは2.4インチ液晶、26万色モバイルASV液晶(240×320ピクセル、262,144色表示が可能)Vodafone端末の802SH、902SHと同じく液晶テレビ「AQUOS」に使われているASV技術を応用した「モバイルASV液晶」を搭載。屋内外での視認性が高く、どの角度から見ても色調が変わりにくい広視野角なのが特徴ですので、画面か奇麗なのはまちがいなしです。
AV機能関連では、AV機器と「SH901iS」を接続して、テレビ番組を録画したり、モニター側へ映像を出力したりできる機能も用意されている。
有効画素数316万画素のCCDカメラが配されている。オートフォーカス機能に対応しているが、設定を変更することで「スポットオートフォーカス」という新機能が利用できる。これは、画面を9分割し、撮影時に1〜9までの数字キーを押せば、対応する数字の場所にフォーカスするというもの。通常であれば、画面中央でピントが定まるが、「スポットオートフォーカス」であれば、画面の右隅、あるいは左隅にピントが来るということも可能となる。
■ 800MHz対応でサービスエリアが拡大
従来のFOMAと大きく異なるポイントとして、全機種が800MHz帯と2GHz帯に対応したデュアルバンド端末であり、山間部などでも利用可能な「FOMAプラスエリア」対応となっている。従来は2GHz帯のみだった。森氏は「都市部では2GHz帯でカバーできるが、郊外や山間部などではこれまでのサービスエリアより広い範囲で利用できるようになる」とアピール。
人口カバー率といったわかりやすい数値でのサービスエリア拡大は見込めないとのことだが、901iSシリーズの発売時には800MHz帯のネットワークも利用できるようになる予定。
※しかし800MHz帯は首都圏以外の場所でしか提供されないため、過去にリリースされたデュアル端末のように消費電力の問題があると、首都圏のユーザーはバッテリーの持ちが悪くなる可能性もあります。
■ PDFビューワー搭載で、音声通話からテレビ電話への切り替えも
共通機能として、非接触IC内蔵のICロック機能付きの「おサイフケータイ」機能や、PDFファイル閲覧機能が用意されている。また、これまでのFOMAと同じく、音楽再生機能やセキュリティスキャン、3D×3Dコンテンツ、Gガイド番組表リモコンなどがサポートされるほか、デコメールやテレビ電話も利用可能となっている。
■ フルブラウザは将来的に定額対象になる可能性も
このうち、ACCESS製のフルブラウザを搭載する「N901iS」だが、フルブラウザ利用時の通信料は、パケ・ホーダイ加入時でも1パケット0.02円で課金され、定額対象とはならない。パケットパック、あるいは標準契約している場合は、それぞれの料金プランに応じたパケット通信料となっており、たとえば「パケットパック30」の場合、フルブラウザでの通信料は1パケット0.05円となる。
■ 全機種iモード FeliCa対応
iモード FeliCa対応となったことも大きなポイント。セキュリティ面の向上を図るため、全機種に遠隔ロック機能とICカードロック機能がサポートされているほか、「P901iS」には顔認識技術やタイマーロックが、「F901iS」には開閉ロック機能や指紋認証センサーが用意されるなど、機種によって新たな機能が盛り込まれている。これらの新機能により、同社では「セキュリティ向上に役立つ」としている。
*SH901iS
手ぶれ補正カメラ搭載でアルミボディの「SH901iS」
液晶テレビ「AQUOS」と同じ技術を用いた2.4インチ、240×320ドットで262,144色表示が可能なモバイルASV液晶ディスプレイを備えており、ヒンジ部近くにはスピーカー開口部が4カ所設けられている。スピーカー自体は2つだが、音が広がるよう考慮された設計
サイズ 高さ 112mm×幅 52mm×厚さ 25mm
質量 約150g
連続待受時間 約 420時間(静止時)約 350時間(移動時)
連続通話時間 約 130分
連続テレビ電話時間 約 80分
メインディスプレイ 約 2.4インチ
(ヨコ240×タテ320ドット)
QVGA モバイルASV液晶 262,144色
カメラ機能
外側:CCDカメラ
有効画素数:316万
記録画素数:315万
内側:CMOSカメラ
有効画素数:11万
記録画素数:10万
オートフォーカス対応
外部メモリー miniSDTM メモリーカード(別売)
「SH901iS」のアルミボディ、へこまない? 背面にアルミ素材を使った「SH901iS」
「SH901iS」は、直線的なデザインが特徴の回転2軸端末。背面には高品位アルミ素材が採用され、各色ごとに異なる表面処理を施すなど、凝った加工が注目を集めている。
ところが、この顔ともいえる部分が「へこんでしまった」という声が読者から寄せられた。背面がデザインの顔となるだけに、「ショックだった」と書かれている。樹脂のボディに比べてへこみやすさはどう違うのだろう。
これについてNTTドコモは「アルミということもあり、(樹脂に比べて)強い衝撃によってへこみが残る場合はある」という。ただし製品リリース前に行う端末の信頼性試験(耐圧試験)では「指で押す、カバンに入れるといった通常利用の範囲内での圧迫で著しく変形が発生することはなかった」(ドコモ広報)とした。
もし、何かの拍子にぶつけてへこんでしまった場合は、故障窓口に持ち込むことでパネルの有償修理を受けられる。修理価格はへこみの度合いによって異なるが「外枠を取り替えるだけなら3000円前後」になるという。