開幕から3戦、まったく良いところのないBARホンダだが、今週のテストにおいて息を吹き返してきている。レースドライバーのジェンソン バトンがバルセロナテスト3日目において、非公式のコースレコードを記録した。
チームは今週のテストに対していくらかのエアロダイナミクスアップグレードを投入している。
テクニカルディレクターであるジェフリー ウィルスは、次のようにコメントしている。
「ここでクルマに対して投入した大部分の新しいエアロパッケージは上手く機能しているようである」
バルセロナテスト3日目:バトンがコースレコード!
バルセロナでの合同テストは3日目を迎え、BARホンダのジェンソン バトンが驚きのコースレコードでトップタイムを記録した。バトンは2位のヤルノ トゥルーリに対して約0.7秒の差をつけている。
曇り空の1日となったが、気温は20℃まで上昇して暖かい1日となった。バトンは2004年のテストにおいてチームメイトの佐藤 琢磨が記録したラップレコードを更新した。その佐藤もトゥルーリから0.016秒遅れの3番手に入っている。
4番手はマクラーレンのアレックス ブルツで、それに続いたのはフェラーリのルーベンス バリチェロだった。バーレーンGP以来、初のコースインとなったF2005のマシンは、バリチェロのドライブのもとで116周を走行し、バトンのペースタイムから1.1秒遅れとなる5番手タイムをマークした。フェラーリはルカ バドエルもF2004Mでテストに参加し、ブリヂストンタイヤのタイヤ開発プログラムを行いながら10番手タイムで1日を終えた。
ルノーのフェルナンド アロンソは6番手でこの日のテストを完了したが、チームメイトのジャンカルロ フィジケラはクラッシュにおって1日を早く終えてしまった。彼は、皮肉にもルノーコーナーでクラッシュしている。クルマは酷いダメージを受けたものの、彼自身にはケガはなかった。フィジケラは12位となっている。
クルサード 来季はシートを失う? まだ4月だというのに、すでにF1のストーブリーグはギアを1速に入れた。最初にその標的となったのはレッドブルのデビッド クルサードである。
ガゼッタ デッロ スポルト紙によると、レッドブルのオーナーであるディエトリッヒ マテシッツは来年のドライバーにクリスチャン クリエンとヴィタントニオ リウッツィを起用する意向を明らかにしたという。
レッドブルはこの日もデビッド クルサードが1人でプログラムを消化した。
ザウバーは予定よりも1日早く、ジャック ヴィルヌーヴからフェリペ マッサへの交代を行なった。
チームがジャックの代わりにマッサの起用を要求
水曜日、ザウバー ペトロナスはバルセロナでのテストを開始した。初日はジャック ヴィルヌーヴがテストを担当し、彼は2日目の木曜日もテストを継続する予定だった。ところが、ザウバーのエンジニアたちが、ヴィルヌーヴではなくフェリペ マッサをクルマに乗せることを要求した。
「ヴィルヌーヴのラップタイムはとても不安定だった。ラップタイムが不安定だと、エアロダイナミクスに関して作業することがとても難しい。そのため、エンジニアたちはヴィルヌーヴの代わりにフェリペ マッサのドライブを要求した」
木曜日のテスト終了後、ザウバーチームはデータを分析し、ドライバーが原因で不安定なタイムになっているのか、それともC24のバランスがメインの問題であるのか結論を出すつもりである。
この日のテストでも、当然ながらタイヤメーカー間で走行距離には大きな開きができた。ブリヂストンは2台のフェラーリで1124kmを走行したが、ミシュランは7チーム合計で5923kmを走破している。 テストは明日も継続される。
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