東芝がとんでもない製品を開発したそうです。なんと1分間で電池容量の80%をも急速に充電可能なリチウムイオン電池で、2006年中の製品化を目指すという事なので、来年には製品としてリリースされます。 これが実用化されたら結構凄い事になるんじゃないですか?
本来リチウムイオン電池というものは、高エネルギー密度だけど充電時間も長いという欠点?課題?を持っていたのですが、今回東芝が開発した新型のリチウムイオン電池は負極材料にナノ微粒子を採用して、ナノ微粒子が、リチウムイオンをスムーズに吸収/貯蔵することができるようになつたことが、このテクノロジーの凄いところなんだそうです。
□パソコン2分で充電?・産総研、ナノテクで新電極
本来、急速に充電を行なってしまうと有機電解液が分解して能力が半減してしまうものを、分解しない特性を持つようにできたという事で、要するに慎重に充電しなきゃいけなかったものを乱暴に電力を詰め込んでも良くなったので、結果急速充電できるようになったと言うことです。今回は、ナノ微粒子を均一に固定する技術を開発し、電極化に成功したのがポイントです。
このような急速充電の技術は、昨年話題になった「キャパシタ」に匹敵する急速充電性能とそのキャパシタ以上の容積に占める電力の蓄積が可能なリチウムイオン電池の高エネルギー密度を両立した夢のような電池なんです。
このような技術の進化により、高エネルギー密度を持つリチウムイオンでの急速充電を可能にし、加えて、充放電を1,000回繰り返した後の容量低下を1%に抑え、しかも、摂氏-40度環境下でも80%の放電容量を維持できるというのは凄いことなんでしょう。
東芝では、今後、新型のリチウムイオン電池を電力、産業用途などへの応用に向けた製品開発を行なうという事ですが、昨今、燃料電池の話題が多い携帯電話やノートPCや携帯機器のバッテリへの応用も期待したいところです。と言うか東芝も狙っていると思います。是非すぐ出してください。。
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