今更?でも技術としてはこれから花開くかも知れないHi-MDを利用できるHi-MDウォークマンが発売になりました。
確かにアップルiPodシリーズが人気なのは確かですが、まだまだ多くのユーザーがMDを利用していると言う日本固有の問題もあり。資産のあるMDウォークマンが継続して販売されるのは意味があります。
そんな情勢の中で異色な製品として、ソニー 「MZ-DH10P」デジカメ内蔵のMDウォークマンが発売になりました。
昨年までのソニーは、MD(自社の開発した技術)に固執するあまり、市場の流れを読めず販売機会を損失していましたが、昨今のソニーはPSPなど多くの機種でMP3対応も含めた展開を始めています。
MDプレーヤーの販売伸び悩みは各所で指摘されていて、今はMDの時代が過ぎ去るのを待つだけの受難の時代かもしれないが、そんな中、ソニーが新たに提唱するのが新規格の「Hi-MD PHOTO」を搭載して新たな製品が発売されました。
Hi-MD PHOTOは、Hi-MDメディアにデジタルカメラの画像を記録/管理するための規格で、サムネールキャッシュファイルを規定し、MD上での画像管理を可能としています。
MZ-DH10Pでは、200×200ドットの1.5型カラー液晶と、有効130万画素CMOSによるデジタルカメラ機能を搭載していて、写真の撮影やジャケット写真表示、撮影画像のジャケット登録などが可能となっている。
従来のMDや1GB容量のHi-MDではオーディオコーデックとしてATRAC3/ATRAC3plusのみサポートしていてたが、「MZ-DH10」では、新たにMP3の再生に対応しているのも大きな変更点です。
要するにオーディオフォーマットは柔軟路線にしても、記録媒体としてはHi-MDを残そうと言う思惑の製品なのでしょう。
しかし価格は実売価格で52,800円で、20GB HDDプレーヤー「NW-HD3」が実売で約35,000円ということを考えれば、かなり高価。確かに他のプレーヤーには無いデジタルカメラ機能などの付加機能もあるが、果たして価格分の価値はあるのか?今は携帯電話にデジカメ機能が標準搭載されている時代に、二つ目のおまけデジカメ機能が必要なのだろうか?これを必要とする人は誰?
結局、まだまだソニーは市場のニーズを読みきれて居ないのか?自分勝手な売れそうもない製品を出すことがソニーらしさだと勘違いしているようにも思えてくる。
□ソニーニュースリリース □製品情報 □ニュースリリース(Hi-MD PHOTO) □Hi-MDホームページ