iTunes Music StoreのDRM技術を回避するソフトウェアPyMusiqueを開発したグループが、21日、アップル社はコピー防止のための対応策をとったと発表したばかりだが、さらにこれを出し抜く楽曲を無制限にコピーできるようにするソフトウェアPyMusiqueアップデート版を公開した。
アップル社の専用ソフト『iTunes』の代替ソフトとして機能する『PyMusique』のアップデート版。
PyMusiqueではダウンロードした楽曲ファイルの無制限コピーを可能にするが、アップル社側はiTunes Music Storeのセキュリティーホールをふさぐことで防止措置をとり、楽曲の購入機能は最新版のiTunes 4.7でしかできなくなっていた。
公開されたのは『PyMusique』と名づけられたソフトで、iTunesの代替ソフトとして機能する。通常のiTunesで購入した楽曲ファイルはDRM技術『フェアプレイ』(FairPlay)で保護されるが、PyMusiqueでダウンロードした場合は保護されず、無制限のコピーが可能になってしまうという。ソフトはウィンドウズ版とリナックス版が公開された。
PyMusiqueは、「DVDヨン」の名で知られるヨン・ヨハンセン氏ら3人のプログラマーが開発し、ヨハンセン氏のサイトで公開した。同氏はかつて、DVD映画の違法コピー防止技術を破るソフト『DeCSS』をネット上で公開し、映画業界から「ハッキング防止法」違反などで訴えられたことで有名。