マレーシアGPはこの日、20日の決勝へ向けスタート順位を決める予選1回目。それにもかかわらず、ドラマの撮影が行われるのは異例中の異例だ。実際にF1に参戦するTOYOTAチームの全面協力を得て、予選終了後のガレージ内での撮影が許可された。TOYOTAスタッフやF1マシンなど本物の“出演”もあり、臨場感あふれる場面になるという。
撮影後にはビッグなサプライズゲストも、待っていた。TOYOTAの現役ドライバーとの対面がガレージで実現。トゥルーリはこの日、2位となり、今季開幕戦の豪州GP(決勝9位)に続くフロントロー獲得に期待がかかる有望株。予選1回目5位だったラルフは皇帝ミハエル・シューマッハを兄に持ち、これまでに通算6勝を挙げている。
木村演じるF3000のドライバーがF1会場を訪れるシーンを、実際のグランプリ会場内のTOYOTAガレージで撮影したもので、19日午後、夢の対面が実現。2人は木村に「F1を見るのは初めて?」と声を掛け、英語での会話がスタートした。
2人から「見るのは初めてかい?」と言葉をかけられた木村は「初めて。本当に興奮しました!!」と英語で即答。トゥルーリとラルフは、木村がレーサー役ということを聞かされ「ぜひ今度私たちのチームのテストを受けて欲しいな」と“スカウト”する一幕も。これには木村も「とんでもない」と苦笑い。トゥルーリとラルフの出演はないが、“レーサー同士”で通訳なしのエールを交わし合った木村は、ドラマにかける決意を新たにした。2人の心強いエールが木村の“エンジン”を点火させたのは間違いない。
木村がレーサー修行中であることを知った2人が「ぜひ、われわれのチームのテストを受けてほしい」と要請。木村は「とんでもない」と辞退したものの、最高峰の2人との対面で、さらにエンジンがかかったようだ。
日本での撮影も静岡・富士スピードウェイで撮影がスタートしているようで。ドラマのスーパーバイザーには、近藤真彦指導のもと、レーサーになりきる一方で、同時期に別のドラマで主演するSMAP草ナギ剛が「恋におちたら?僕の成功の秘密」(木曜・後9時)に主演。草ナギ剛へのライバル心ものぞかせた。
◆第1話のあらすじ 欧州F3000のレースドライバー・神崎次郎(木村)は、テスト走行で攻めすぎて事故。メーンドライバーとももめごとを起こし、チームから解雇されてしまう。現地でドライバーの仕事を探すが見つからず、5年ぶりに帰国。父(原田芳雄)が運営している養護施設で、保育士の水越朋美(小雪)やさまざまな事情や生い立ちを抱えて生きる子どもたちと出会う。
日本一速い男が、苦難を乗り越えた先に見たものは、人間愛だった。
男は、熱く夢を語り、クールにマシンを駆るレーシングドライバー。
彼は類まれな感性により、最速の境地に至ることができる「命知らず」。
世界をまたにかけ活躍中の彼を思わぬトラブルが襲い、一時帰国することになってしまったところからドラマは急展開する。彼を待ち受けていたのは、さまざまな過去を持ち、さまざまな未来を思い描く人々との出会いだった・・・時に熱く、時に子どものような純粋な心を併せ持つ男が彼らとの間にどんな人間ドラマを巻き起こすのか?
テストドライバーとして彼は、そのマシンの限界を見極める勘によりトップレーサーもたどりつけない、最速の境地に至る「命知らず」。テストドライバーとして脂の乗り切った日々を過ごしていたはずの男を思わぬ事故が襲い、契約を解除されてしまう。
失意の中、海外を舞台にしていた彼は日本へ帰ることを決意する。
久しぶりに日本の土を踏んだ彼は新たなレースドライバーの職を得るまでのつなぎとして、実家へと帰ることにする。そこで彼を待ちうけていたのは、頑固な父、口うるさい姉に加え、2人が営む児童養護施設の12人の子どもたち、理想をおしつけるエリート保育師、夢見がちで意地っ張りの保母・・・だった。
彼の帰郷によって、新たな風が吹き始める。激しくて、とびっきり熱い嵐がー。
そして、彼を取り囲む人々の心に、彼自身の心に変化が表れ始めるのだった。
Lap-1 『13番目の子供現る』 視聴率 25.3%
某ヨーロッパのサーキットに、F3000マシンに乗り込むレーシングスーツ姿の神崎次郎(木村拓哉)がいた。
マシンのテスト走行であるにも関わらず、次郎は果敢に攻めていく。ついに次郎のマシンが前方を走るメインドライバーのマシンを捉えたが、その瞬間接触してしまう。ドライバー同士も衝突、メインドライバーに手をあげてしまった次郎はチームから解雇されてしまう。
レーサーとしての仕事を探す次郎。だが現実は厳しく、レーシングドライバーとして、契約を交わしてくれるところはなかった。走る場所を国内に定めた次郎は5年ぶりに帰国する。以前所属していた、チーム・イチノセの監督、一之瀬新作(泉谷しげる)を訪ねるために。その間、次郎は仮の宿として、しばらくぶりに実家に戻ることにする。
しかしそこには「風の丘ホーム」の看板。陽気だが次郎にとっては厳格な父、猛(原田芳雄)が教師を辞して児童養護施設を開いていた。父の他に、出戻りの姉ちひろ(松下由樹)、夢見がちで意地っ張りの保育士、水越朋美(小雪)、経験に基づいた考えと実績とでホームを仕切るベテラン保育士、鳥居元一郎(堺雅人)、施設の食事を作っているこだわりの調理師、牛久保瑛子(高島礼子)、子どもたちに人生に対する深い講話をしてくれる神父の春山万里夫(角野卓造)、そして様々な事情や生い立ちを抱えて生きている12人の子どもたちが待ち受けていた。
そんな時、風の丘ホームに新たな子ども、草間周平(中島裕翔)が里親の森原夫妻に連れられてやってきた。
Lap-2 『0からの始動』 視聴率 22.5%
レーサーとしての仕事を探すために帰国した神崎次郎(木村拓哉)。以前世話になったレースチームの一之瀬新作(泉谷しげる)にも相手にされなかった。次郎は、仕方なく実家の養護施設『風の丘ホーム』で子供たちの通学用送迎バスの運転手として働かされることになる。
次郎は早朝から、姉のちひろ(松下由樹)に叩き起こされる。表に出ると、水越朋美(小雪)と鳥居元一郎(堺雅人)が子供たちを送り出していた。子供たちの服装などを細かくチェックする朋美は鳥居から、あまりうるさく言うなと注意されている。そこに次郎が来た。次郎の横を、星野美冴(上野樹里)が二宮ユキエ(夏帆)を連れて走り抜ける。「なんちゃってレーサー」と通りすがりに美冴に言われた次郎は、頭に来るのだが…。美冴とユキエはバスに乗らずに歩いて行ってしまう。
翌日、次郎は以前自分のスポンサーを務めてくれた企業を訪ねた。再びサポートをして欲しいと申し出る次郎だが、スポンサーには遠まわしに断られる。
次の日、次郎はサーキットへ。可能性を信じる次郎は、一之瀬にもう一度頭を下げるのだが、やはり相手にされない。と、ドライバーの比呂人が口を挟む。次郎のテストドライブの相手をしても良いと…。
Lap-3 『人生賭けた日』 視聴率 19.6%
神崎次郎(木村拓哉)は、チーム・イチノセのファーストドライバー菅原比呂人(青木伸輔)とマッチレースを行うことになる。比呂人は、次郎が勝てばチームと契約、負ければ2度とガレージに来ないことを提示。監督の一之瀬新作(泉谷しげる)は、レース結果の判断を自分に委ねることを条件にレースを認めた。
一方、連休を前にした『風の丘ホーム』では、猛(原田芳雄)や水越朋美(小雪)、鳥居元一郎(堺雅人)が一時帰宅する子供たちを親たちに引き渡して送り出していた。塩谷大輔(石田法嗣)が帰らないとごねている所に、次郎が帰宅。と、すっかり帰宅の準備をした平山盛男(小杉茂一郎)が泣き出した。父親が迎えにこないのだ。猛は、次郎に翌日、盛男を自宅まで送って行くよう命令する。
翌日、次郎はレース前に盛男をバスで自宅へと送りに行く。休みのはずの朋美も盛男を心配して付き添う。盛男の自宅がある町に到着した。だが、盛男は記憶があいまいなのか、自宅へと案内できない。レースの時間が迫る次郎は、徐々に焦りだすのだが…。
Lap-4 『ちいさな告白』 視聴率 23.1%
神崎次郎(木村拓哉)は水越朋美(小雪)の目の前で菅原比呂人(青木伸輔)とのマッチレースを行い、勝敗に決着がつく。次郎の無謀とさえ感じられるドライビングを評する末永たまき(岡本綾)の言葉に、朋美は恐怖を感じ始めた。レースは僅差で次郎が勝利を収めるが、朋美はその瞬間を見ていることは出来なかった。
レースを終えた次郎は一之瀬新作(泉谷しげる)に呼ばれ判断を下した内容とは、レーサーとして契約してくれると思う次郎だったが、一之瀬の言葉は違うものだった。ドライバーとして働きたいと食い下がる次郎を、一之瀬はメカニックとしてなら考えても良いと突き放す。
一方、ホームの金村俊太(小室優太)には里親ができようとしていた。里親は俊太の生い立ちを知って憐れむ優しい夫婦。夕食時に、猛(原田芳雄)からそのことを知らされた子供たちは寂しがるが、次郎は我関せず。自分のことで手一杯の次郎は「淋しいと言っても、どうにもならない」とそっけない。子供たちから冷たいと非難の声を浴びる。
翌朝、竹原夫妻が俊太を迎えに来た。この日は、夫婦と俊太の関係を慣らすために外出するのだが、どうも俊太の様子がおかしい。俊太の部屋に行くが姿がない。寝ていたはずの布団にも、ぬくもりが残っていなかった。寝ていた次郎も、ちひろ(松下由樹)に起こされる。次郎が布団を片そうと押入れを開けると…なんと、そこに俊太がいるではないか。次郎は、大騒ぎになっていると俊太を追い出そうとする。だが、俊太は次郎にかくまって欲しいと懇願する。
そこに猛が来て、俊太の里親候補には帰ってもらったと告げる。猛は、次郎が貼った立ち入り禁止の紙をさして何を閉じこもっているのかと尋ねる。自分も迷うことがあると次郎が答えると、猛は行ってしまう。
すると押入れの扉が開き俊太は、次郎の顔を見つめて「僕はかわいそうじゃない」と言った。言葉を受け取った次郎は、俊太を食堂に連れて行く。そして、次郎は俊太に朋美や鳥居たちにもキチンと言うようにと。「僕は、かわいそうじゃない」。俊太の言葉に、猛は里親の件をもう一度考えようと告げる。
数日後、次郎は一之瀬にメカニックとして契約して欲しいと頼むのだった。
Lap-5 『僕と君の秘密』 視聴率 22.3%
次郎(木村拓哉)はかつての所属チームで、メカニックとして新しい一歩を踏み出した。風の丘ホームの子供たちは次郎が仕事を開始すると聞き、サーキットに行こうと盛り上がる。
次郎は自分がレーサーではないことを告げられない。そんな中、普段はおとなしい徹(有岡大貴)が中学校の同級生を殴ってしまう。同級生の親たちがホームに押し掛け、次郎に追い返される。朋美(小雪)らは徹を気遣うが、徹は殴った理由を話そうとしない。やがて、同級生の親たちが今度は大勢でやって来た。朋美は次郎に、子供たちをバスでどこかに連れ出すよう頼む。
Lap-6 『17歳の花嫁』 視聴率 21.5%
次郎はメカニックとしてチームでの一歩を踏み出した。そんな次郎にたまきは、テストドライバーの面接試験を受けることを勧める。一方、風の丘ホームでは、春海が結婚すると宣言し、皆を驚かせる。
春海は結婚に向けて学校もやめるつもりでいた。猛や朋美らは春海の将来をめぐって話し合うが、意見はまとまらない。とりあえず春海が結婚を決めた相手と会うことにする。
だが、景子は来たのだが、トシヤが来ない。一体何が起きたのかと気が気でない春海。今、風の丘ホームには今までにない大きな嵐が吹き荒れようとしていたのだった。
Lap-7 『ホーム解散!』 視聴率 22.2%
春海(戸田恵梨香)が付き合っていたトシヤ(斎藤誠)に大輔(石田法嗣)が襲い掛かったと、警察から風の丘ホームに連絡が入る。
しかも大輔の行方は分からず、子供たちは彼の身を案じる。そんな中、大輔が見つかったとの連絡が入った。彼はなぜか次郎(木村拓哉)一人で迎えに来てほしいと言っているという。
一方、風の丘ホームにはまたしても近隣の人々が詰め掛けていた。その今までにない雰囲気に子供たちばかりか風の丘ホームの皆が不安を隠せずにいた。風の丘ホームを次々と襲う困難。どのような解決策を見出せるのか。
次郎もメカニックを続けるも、風の丘ホームの問題に共に巻き込まれていくのだった…。
Lap-8 『バイバイ次郎』 視聴率 21.5%
ついに猛は決断を下した。風の丘ホームを閉園する。「あいつらを守るために、あえて負けるんだよ」と言いながら。
子どもたちは、それぞれに荷物の片付けを始め、最後の夕食を囲む。
そして翌日、次郎のバスに七恵以外全員を乗せ、子供たちの別々の受け入れ先へ送ることになる。ばらばらになりながらも子どもたちは決して涙は見せなかった。そして朋美も新たな決意を胸に涙は見せず、子どもたちを受け入れてくれる人々に対し丁寧に心を尽くし、子どもたちを託していった。次々とバスの中から子供たちの姿が消えていく。
このまま、風の丘ホームは崩壊したままで終わってしまうのか…! 近隣の圧力の前にあきらめるしかないのか…!
Lap-9 『イチかバチか』
風の丘ホームが解散し、子供たちが離れ離れになってしまったことに納得がいかない次郎。ホームを救おうとまとまった金を用意するため、誰にも告げずにレースに出ることを決意する。
レース参戦を決意するも次郎は未だ一之瀬監督からチーム・イチノセのレーサーとして認めてもらっていない。チームからはレースに出られない次郎は個人で参戦しようと一之瀬監督にマシンを貸してほしいと依頼する。どのような事情があるかを当然知らぬまま、そんな要望を次郎から聞いた一之瀬監督からは意外な反応が帰ってくるのだった。
一之瀬監督の心とは。
個人でレースに参戦しようと考えた次郎は、一之瀬にマシンを貸してほしいと依頼する。すると一之瀬からは、意外な反応が返ってきた。そんなある日、風の丘ホームに明が現れる。
Lap-10 『ラストラン』
神崎次郎は風の丘ホーム復活のため、レース参戦に向け本格的トレーニングを開始した。そんな姿を見つめながら、水越朋美もまたホームへの理解を求めるため、近隣の家家を訪ねて回る毎日を送っていた。そんな姿に状況を受け止めるだけだった神崎ちひろや鳥居元一郎たちの心境にも変化が現れ始める。
次郎は子供たちとの約束を守るためにも、レースへの夢を求め続けることをやめないのだった。レースへの夢を追い続ける姿を通して、子どもたちに「あきらめない」ことの大切さを伝えるために。
レースに向け全力投球中の次郎、そんな時にこれまでの菅原比呂人との確執から問題が勃発する。 一方、引越し準備を進めていたホームに突如、田口奈央と二宮ユキエが姿を現すのだった。
「エンジン」エキストラ乗せたバスが事故
SMAP木村拓哉主演のフジテレビのドラマ「エンジン」(月曜午後9時)に思わぬトラブルが起こった。
21日午前6時、東京・世田谷の東名高速下り線で、ドラマに出演するエキストラ36人が乗った大型バスが、ワゴン車など計5台が絡む多重事故に巻き込まれた。エキストラは、同局が用意したバスで撮影が行われる静岡・小山町の富士スピードウェイに向かっていた。同局によるとけが人はなく、撮影にも参加したという。この日は27日放送の最終回のレースシーンを撮影。エキストラ約3000人が観客として出演。
Lap-11 『ウイニングラン』 最終回エンジン
いよいよ神崎次郎(木村拓哉)のレース本戦が迫ってきた。
指のけがはまだ痛むものの、次郎は集中力を高め、『風の丘ホーム』と子供たちのため、次郎はただ勝つことだけを考えている。
一方、水越朋美も『風の丘ホーム』の再建を信じ、日々近隣住民を説得して回っていた。だが、朋美はもう一人ではない。次郎や朋美の姿に心を動かされた鳥居元一郎も、行動を開始したからだ。
子供たちは、次郎のレースを心待ちにし、表彰台に立つ姿をそれぞれの場から願い祈っていた。朋美もまた次郎の勝利を信じ、戦いを前に二人だけの約束を交わすのだった。
次郎は皆との約束通り表彰台に立てるのか…? そして、子どもたちの未来は…? 次郎と朋美の約束は果たされるのか…!? レース本戦当日、子供たちは次郎を応援しようとそれぞれサーキット場を目指す。
そしてチームを去った比呂人が、最強のライバルの1人として次郎の前に現れる。
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