2005年F1世界選手権シリーズ第2戦マレーシアGPは、19日公式予選1回目を行なったが、急遽欠場が決まった佐藤琢磨(B・A・R Honda)の代役として出場するアンソニー・デビッドソンが出走した。
佐藤琢磨は体調を崩して途中欠場とアナウンスされて、マレーシアの過酷な暑さにチャンスを奪われることとなった。気になる容態については、昼過ぎに同チームから、「琢磨はメディカルセンターで点滴治療を受けている」との発表が出されている。
予選1回目 アロンソが暫定ポール、2番手にはトヨタ
セッション開始の午後1時(日本時間午後2時)の時点で路面温度は50℃を超えるコンディションでスタートした公式予選1回目。この日、急遽欠場が決まった佐藤琢磨(B・A・R Honda)の代役として出場するアンソニー・デビッドソンを先頭に、開幕戦の成績下位の順でタイムアタックが行なわれ、最終組18番目出走のF.アロンソがそれまで暫定トップのヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)を0.090秒上回るタイムでトップタイムを記録した。
開幕戦のウィナーでこの日は最終出走のジャンカルロ・フィジケラはトップタイムを記録したチームメイトの0.183秒差の3番手タイム。4番手のキミ・ライッコネン(マクラーレン・メルセデス)までがトップから0.257秒差と僅差のセッションとなった。また、ミシュラン勢がトップ10を独占。ブリヂストン勢の最高位はミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の12番手。開幕戦で2位に入り、この日は最終組19番目にタイムアタックを行なったルーベンス・バリチェッロはトップから1.580秒差の14番手タイム。
そして注目の日本勢は、午前2回目のセッションで好調ぶりを発揮したトヨタがJ.トゥルーリの2番手、ラルフ・シューマッハが5番手と上位につけたのに対し、B・A・R Hondaはジェンソン・バトンが9番手とトップ10入りを果たしたが、A.デビッドソンは15番手タイムで公式予選1回目を終了している。
予選1回目はこうして終了。順位を整理すると、暫定ポールポジションにフェルナンド・アロンソ(ルノー)、2番手にヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、3番手にジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)、4番手以降はキミ・ライコネン(マクラーレン)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、マーク・ウェバー(ウィリアムズ)という結果。また、佐藤琢磨を欠いたB・A・R Hondaは、ジェンソン・バトンが9番手、アンソニー・デビッドソンが15番手となった。 ■ F1チーム&ドライバー関連グッズはこちら!