2005年F1世界選手権はいよいよ開幕のときを迎えた。オフシーズンの疑問に対する1つの答えとなるオーストラリアGPのフォーメーションラップが現地時間の午後2時にスタートした。
昨日までのウエットコンディションからレース当日のコースはコンディションはドライという状況でレースはスタートする。 ところが、いきなりキミ ライコネンがスタートがグリッドで手を挙げてしまい、スタート進行やりなおしとなってしまう。今年からのルール変更によって、わずか2秒後にエクストラフォーメーションラップが実施された。これによって決勝レースの周回数は1周減算されて57周で争われることになる。これによってライコネンはピットスタートとなる。 2度目のフォーメーションラップを終え、各車がアルバートパークサーキットのグリッドに整列する。 スタート!ジャンカルロ フィジケラがトップを守って1コーナーへ!2番手にはヤルノ トゥルーリ、3番手にはレッドブルのデビッド クルサードがあがってきている。 オープニングラップはフィジケラ、トゥルーリ、クルサード、マーク ウェーバー、ニック ハイドフェルド、クリスチャン クリエン、ファン パブロ モントーヤ、ルーベンス バリチェロのオーダーとなっている。佐藤 琢磨は14位、ミハエル シューマッハは15位、キミ ライコネンが16位と続いている。ミハエルとライコネンが激しいバトルを繰り広げていく。 フィジケラはファステストラップを記録しながら、徐々に後方とのギャップを広げていくが、トゥルーリだけは懸命に食らいついていく。6周目、ジャック ヴィルヌーヴとフェルナンド アロンソが抜きつ抜かれつの激しいバトルを繰り広げる。アロンソは高速シケインでわずかにはらんで、何かパーツを吹き飛ばしてしまう。 上位2人は最速タイムを更新しながら必死の攻防を演じている。14周目、レースリーダーのフィジケラは早くもミナルディの2台を周回遅れにしていく。3位のデビッド クルサードは、そのミナルディを周回遅れにする際に追突し、どちらかのパーツが宙を舞う。その直後にミナルディのパトリック フレサッハーがピットに入り、クルサードはファステストタイムを記録する。バックストレートではアロンソがヴィルヌーヴをオーバーテイク。 18周目、トップチームではまずトヨタのヤルノ トゥルーリが1回目のピットストップを行なう。ウィリアムズのニック ハイドフェルドも同じラップでピットへ。ミナルディのクリスチャン アルバース、ジョーダンのティエゴ モンテイロもピットへ向かう。ミナルディのアルバースはピットアウトすることができず、ガレージに押し戻される。 トヨタはラルフ シューマッハもピットストップを行ない、8.5秒でコースへ。翌周にはウィリアムズのマーク ウェーバーとレッドブルのクリスチャン クリエンが1回目のストップへ向かい、レッドブルはフロントノーズも用意している。BARホンダの佐藤琢磨もピットへ。 前が開けたフェルナンド アロンソはファステストラップを連発する。一方でクルサードが1回目のピットストップへ。BARホンダはジェンソン バトンが1回目のピットストップを行ない、トヨタのラルフは早くも2度目のピットストップに入ってくる。フェリペ マッサがセクター3でコースオフ。コースには復帰している。チームメイトのジャック ヴィルヌーヴがピットへ。 23周目、トップを走行していたジャンカルロ フィジケラが1回目のピットストップへ。バリチェロの後ろでコースへ。バリチェロ、アロンソ、ライコネンも1回目のピットストップへ。アロンソはトゥルーリの直後、クリエンの直前でコースイン。残り31周、ミハエル シューマッハもピットへ。2回ストップ作戦が伺える。 1回目のピットストップを終えてのオーダーは、1位ジャンカルロ フィジケラ、2位デビッド クルサード、3位マーク ウェーバー、4位ルーベンス バリチェロ、5位ファン パブロ モントーヤ、6位ヤルノ トゥルーリ、7位フェルナンド アロンソ、8位クリスチャン クリエン、9位ニック ハイドフェルド、10位キミ ライコネン、11位ミハエル シューマッハ、ジェンソン バトンは13位、佐藤 琢磨は15位となっている。 アロンソが今度はトゥルーリを激しく攻め立て、31周目のバックストレートエンドでパスしていく。ライコネンの右ディフレクターが外れかけている。 残り21周、トヨタのトゥルーリが2度目のピットストップへ。ジョーダンのティエゴ モンテイロがスピンしてイエローフラッグが出るが、リスタートしていく。 残り18周で3位走行中のマーク ウェーバーがピットへ。クルサードを抜くための打開策を模索する。ライコネンも同時にピットストップ。ここでぶら下がっていたディフレクターを外す。ヴィルヌーヴもピットへ。ライコネンはトゥルーリの前でコースへ復帰。 BARはジェンソン バトンがバックストレートエンドでトゥルーリをオーバーテイクし、佐藤は2度目のピットストップへと向かう。トヨタのラルフ シューマッハは3度目のピットストップへ。 残り15周、トップのジャンカルロ フィジケラと2位のデビッド クルサードがピットへ。マクラーレンのファン パブロ モントーヤもピットへと向かう。ミハエル シューマッハも同じく最後のストップへ。ミハエルはハイドフェルドの前でコースへ。ところが、その直後のターン3でシューマッハとハイドフェルドが接触!2台揃ってグラベルにストップしてしまうが、ミハエルだけはマーシャルの補助を受けてレースへと復帰する。しかし、ダメージを受けたミハエルはピットに戻ってリタイアを余儀なくされる。 残り11周、ルノーはアロンソが最後のピットストップを終え、バリチェロの直後となる3番手でコース復帰。すべてのクルマがピットストップを終えた時点での順位は、1位ジャンカルロ フィジケラ、2位ルーベンス バリチェロ、3位フェルナンド アロンソ、4位デビッド クルサード、5位マーク ウェーバー、6位ファン パブロ モントーヤ、7位クリスチャン クリエン、8位キミ ライコネン、9位ヤルノ トゥルーリ、10位フェリペ マッサ、11位ジェンソン バトン、12位佐藤 琢磨となっている。 2位のバリチェロと3位のアロンソは約2秒の差を保ったままタイムの出し合いを繰り広げる。 ファイナルラップ。フィジケラがバリチェロに6.5秒、バリチェロがアロンソに1.5秒の差をつけてチェッカーを目指す。 チェッカー!ルノーのジャンカルロ フィジケラがポール トゥ ウィン達成!2位にはフェラーリのルーベンス バリチェロ、3位にはこちらもルノーのフェルナンド アロンソが入った。4位には初参戦のレッドブル、デビッド クルサードが入り、5位には地元のマーク ウェーバー。6位にはマクラーレンのファン パブロ モントーヤ、7位にレッドブルのクリスチャン クリエン、8位にはキミ ライコネンが入っている。トヨタはヤルノ トゥルーリが9位、ラルフ シューマッハは12位、BARホンダはジェンソン バトンが11位、佐藤 琢磨は14位に沈んでいる。
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time Points 1 G・フィジケラ ルノー 1:24:17.336 10 2 R・バリチェロ フェラーリ + 5.553 8 3 F・アロンソ ルノー + 6.712 6 4 D・クルサード レッドブル + 16.131 5 5 M・ウェーバー ウィリアムズ + 16.908 4 6 J・P・モントーヤ マクラーレン + 35.033 3 7 C・クリエン レッドブル + 38.997 2 8 K・ライコネン マクラーレン + 39.633 1 9 J・トゥルーリ トヨタ + 1:03.108 0 10 F・マッサ ザウバー + 1:04.393 0 11 J・バトン BAR + 1 laps 0 12 R・シューマッハ トヨタ + 1 laps 0 13 J・ヴィルヌーヴ ザウバー + 1 laps 0 14 佐藤 琢磨 BAR + 1 laps 0 15 N・カーティケヤン ジョーダン + 2 laps 0 16 T・モンテイロ ジョーダン + 2 laps 0 17 P・フレサッハー ミナルディ + 4 laps 0 Did not finish 18 M・シューマッハ フェラーリ + 12 laps 0 19 N・ハイドフェルド ウィリアムズ + 14 laps 0 20 C・アルバース ミナルディ + 41 laps 0
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