現在、口コミでじわじわと広がっている曲がある。2004年9月にリリースされた「ツバサ」という曲だ。この話題、押さえておけば、あなたも音楽通!?
ただいま各音楽チャートでも人気急上昇中。もしかしたらアナタもどこかで耳にしているかもしれない。ちなみに、歌っているのはアンダーグラフというこの曲がデビュー曲となる新人バンド。本人たちもびっくり(!)の快進撃は、まさに「アンダーグラフ現象」とでもいうべきかも……。
「ツバサ」が注目されるきっかけとなったのはコンビニエンスストアの店頭だった。店内に流れる有線でこの曲を聴いた若者たちから「誰の歌なんですか?」「何ていう曲なんですか?」という問い合わせが殺到したのだ。曲の前に「人は“ツバサ”を持つと自由になれるんですか?」という長澤まさみのナレーションが流れることから、「女の子のナレーションの曲は何ていう曲なのか?」という問い合わせも多かったという。
発売翌週となる9/29の有線問い合わせチャートで、初登場でいきなり5位。さらに翌週の10/6には1位を記録した。10/20に一時ランクダウンするも、翌週から再び1位。結果、有線問い合わせチャートで14週連続第1位となり、現在も新記録更新中。同じく総合チャートでも1位を記録した(1/19付け)。
「ツバサ」の“口コミ”的な効果は、そのままセールスへと結びついていった。20週目にして、オリコンのウイークリーチャート9位、同じくデイリーチャートでは7位にランクイン(1/31付け)。トップ10圏内へと突入した。
初回わずか1000枚からスタートした「ツバサ」は、今や15万枚を超える大ヒット。
現在もプレスが追いつかない状態が続いており、まだまだ勢いの衰えを知らない。冗談ではなく「2005年を代表する曲」となり得る可能性を秘めている曲なのだ。だが、この21世紀のシンデレラ・ストーリー、決して偶然に起こったものではなさそうだ。曲を演奏する「アンダーグラフ」というバンドが、結成以来、コツコツと積み重ねてきたもの。それらが、時代と重なって大きな花を咲かせたといえるだろう。
『アンダーグラフ』 ’97年、大阪で結成。メンバーは真戸原直人(Vo.&G.)、阿佐亮介(G.& Cho.)、中原一真(B.& Cho.)、谷口奈穂子(Drs.)の4人。大阪城公園(城天)を中心にバンド活動を行う。00年夏に上京。 02年3月にインディーズから「hana-bira」、同年9月にセカンドシングル「ケ・セラ・セラ」をリリース。03年6月、ニッポン放送の番組オンエアで話題となった「真面目過ぎる君へ」をオールナイトニッポンレコーズから3枚目のシングルとしてリリース。04年9月22日、シングル「ツバサ」でついにメジャー・デビューを果たした。同年12月30日には、SHIBUYA BOXXでメジャー初の単独ライブも成功させた。
□ アンダーグラフ デビューシングル「ツバサ」
★アンダーグラフ公式HP http://www.usmusic.co.jp/undergraph