「最後の独立系ブログサービス」Six ApartをYahoo!が買収するのではないかという予想には十分な根拠がある。
Six Apartは1月にブログコミュニティのLiveJournalを買収し、550万人のユーザーと求心力を手に入れた。しかし同社は独立企業のままでいられるのだろうか。
Six ApartがLiveJournalを買収するというニュースが引き金となって、Internet Stock Blogのエディター、デビッド・ジャクソン氏は、「Yahoo!が半年以内にSix Apartを買収する」という大胆な予想に出た。
検索サービス第4位のAsk JeevesがこのほどBloglinesを買収したことから、最後に残った独立系のブログサービスとして、Six Apartに再び注目が集まっている。
Six Apartはホスティング料とコンテキスト広告で生き延びられるのか。Yahoo!はユーザーにツールとブログを提供しなければ乗り遅れることになるのだろうか。
「Six Apartはどことも買収交渉は行っていない」と、Six Apartの取締役でAugust Capitalのパートナー、デビッド・ホーニック氏はinternetnews.comに語った。
Yahoo!は既に、フィードアグリゲーションサービスを積極推進している。パーソナライゼーション担当ディレクターのスコット・ガッツ氏が最近報道陣に語ったところでは、My Yahoo!サービスでRSSフィードを利用しているユーザーは数百万人に上る。しかしAsk JeevesがBloglinesを買収したことで、大手検索エンジンの中でブログツールを持っていないのはYahoo!だけになった。
Yahoo!がブログオーサリングを傘下に収めたいと考えるべき理由はいくつかある。
まず、ブログツールは間もなく業界大手にとって必須の存在になるかもしれない。次に、ブログによってメインの検索サービスのトラフィックが伸びる可能性があるほか、安上がりでほとんど無限のコンテンツの供給源ともなる。第3に、Six Apartでホスティングしている650万のブログコミュニティーは、Yahoo!の広告サービスOvertureがリーチを拡大する一助となるかもしれない。