世界の優れた料理本を対象とする「グルマン世界料理本賞」授賞式が11日、スウェーデン南部エーレブルであり、日本の主婦らに人気の料理研究家、栗原はるみさん(57)の「はるみの日本料理」(英文)が2004年の大賞に選ばれた。
「料理本のアカデミー賞」ともいわれ、10回目を迎えた同賞の大賞に日本人が輝いたのは初めて。今回は67カ国、5000冊以上の応募作品の中から選ばれた。
審査委員長で資産家のエドアー・コアントロー氏は「『カリスマ主婦』として知られる栗原さんは日本で最も人気のある料理ライター。シンプルで気取らない食生活のスタイルという現在の料理本のトレンドを最もよく表した」と評価した。
栗原さんは和・洋・中の境界を越えた自由な発想の家庭料理や、NHKの料理番組などでも知られる。平易な語り口の料理本を多数刊行、「栗原さんちの朝20分のお弁当」「ごちそうさまが、ききたくて。」(いずれも文化出版局)などが人気を集めている。
グルマン賞にはワインに関する本を対象とした部門もある。
□栗原はるみ