いかめしが35年連続1位 全国駅弁大会40回迎えた駅弁大会の王者
戦前の駅弁を復刻したり、海外の駅弁を紹介するなど、話題の多い東京・京王百貨店新宿店の駅弁大会が今年も始まった。物流、消費の中心地、東京ならではの催しだが、企画のアイデアに頭を悩ませる舞台裏は苦労の連続だ。
駅弁フェアを催すデパートは多いが、約200種類もの駅弁が集まり、40回目を迎えた京王の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」は、規模、売り上げともに王者の存在。例年、土日には1日10万人以上が訪れ、昨年は北海道・森駅の「いかめし」を筆頭に、約2週間で計40万個以上を売りさばいた。
会場は色刷りのチラシを手にしたお客であふれ、昼時になると混雑はピークに。大オフィス街、新宿らしく、職場の注文をとりまとめたメモを片手に弁当を買い集めるサラリーマンも見える。
東京で25日まで開催された「第40回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(主催京王百貨店)で、北海道森町の名物駅弁「いかめし」が、35年連続で売り上げ個数1位となった。
催しは13日から始まり、全国から約200点が出品。期間中、いかめしは約6万1000個売れ、2位の「摩周の豚丼」(北海道・JR摩周駅、約2万3000個)、3位の「牛肉どまん中」(山形・JR米沢駅、約2万個)を大きく引き離した。
森町の「いかめし阿部商店」が1941年に製造・販売を始め、甘辛い味付けが人気を保ってきた。常時販売しているのは、JR森駅構内のキヨスクなど町内の数店だけ。「日本人はイカが大好きで、1個470円と安価なことも人気の要因」(同商店)という。
http://www.ikameshi.co.jp/