米議会筋は21日、部品の消耗などで存続が危ぶまれるハッブル宇宙望遠鏡の延命措置を講じる飛行計画が、2006会計年度(2005年10月?2006年9月)の予算案から外され、廃棄される見通しになったことを明らかにした。
来月7日の予算教書の議会送付に合わせて、米航空宇宙局(NASA)が方針を発表する。
議会筋や関係者によると、延命措置の代わりに、ハッブルを安全に太平洋上に落下させるため、制御用噴射装置を取り付ける飛行任務の関連予算が盛り込まれる。延命措置とは異なり緊急性がなく、改修ロボットを搭載したロケットの打ち上げなどに比べ、予算も抑えられるという。
ハッブルの延命については、「シャトルによる有人飛行で改修し、存続させるべきだ」との意見が議会や専門家から出されていた。
当初、延命に消極的だったNASAも方針を変更。通常より遠い軌道への飛行となり乗組員の安全が確保できないシャトル飛行の代わりに、ロボットを使用した無人改修を計画していたが、この代案もコストがかかるとして見直された模様。
■ハッブル宇宙望遠鏡 ハッブル宇宙望遠鏡は1986年夏に飛び立つ予定でしたが、スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故により延期され、4年後の1990年にようやく打ち上げられました。 当初、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像はピンぼけで、地上の大望遠鏡を使って撮影した天体の姿と大差なく、期待を大きく裏切るものでした。 その後も太陽電池パネルやデータの記録装置が故障するなどのアクシデントに見舞われ、災難が続きました。しかし、1990年にピンぼけを修正するソフトの開発によって画像処理ができるようになり、続いて1993年には、スペースシャトル・エンデバー号の飛行士たちが、宇宙空間での船外活動により望遠鏡の修理を成功させました。 地球の約600キロ上空を周回している。大気の影響を受けずに宇宙のかなたの微弱な光をとらえることが可能で、1994年1月13日、修理後に送られてきた画像は、それまでに目にしたことのない鮮明な画像でした。以後、この望遠鏡がとらえたものの多くが新たな発見をよび、遠方の宇宙に浮かぶ新しい種類の銀河を発見することもできました。いまでもハッブル宇宙望遠鏡はすばらしい映像を届けてくれています。 名前は宇宙の膨張を確認した米天文学者エドウィン・ハッブルにちなむ。
当初、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像はピンぼけで、地上の大望遠鏡を使って撮影した天体の姿と大差なく、期待を大きく裏切るものでした。
その後も太陽電池パネルやデータの記録装置が故障するなどのアクシデントに見舞われ、災難が続きました。しかし、1990年にピンぼけを修正するソフトの開発によって画像処理ができるようになり、続いて1993年には、スペースシャトル・エンデバー号の飛行士たちが、宇宙空間での船外活動により望遠鏡の修理を成功させました。
地球の約600キロ上空を周回している。大気の影響を受けずに宇宙のかなたの微弱な光をとらえることが可能で、1994年1月13日、修理後に送られてきた画像は、それまでに目にしたことのない鮮明な画像でした。以後、この望遠鏡がとらえたものの多くが新たな発見をよび、遠方の宇宙に浮かぶ新しい種類の銀河を発見することもできました。いまでもハッブル宇宙望遠鏡はすばらしい映像を届けてくれています。
名前は宇宙の膨張を確認した米天文学者エドウィン・ハッブルにちなむ。