「神はすぐ傍」で、惑星における時間の感覚が違うことを説明致しました。
地球における時間という感覚は、一回の自転によって一日が定まり、一回の公転によって一年が定まっているわけですから、一日と一年が基本であって、一日が24時間だとか、1時間が60分だとか、1分が60秒だとか、1週間が7日だとかを決めたのはわたしたち人間であるのに対して、一日と一年は恒星である太陽と惑星との間で決められたものであるのです。
わたしたち地球に住んでいるものにとっては、自転と公転の比が1:365.25であるから、一年が365日と4分の1日であるのです。しかし、隣の惑星である金星だと一年がおよそ2日であり、火星だと一年はおよそ地球の倍の670日になるのです。
それは公転軌道が地球と違うこともありますが、自転周期が金星では地球の117倍も掛かるのです。つまり金星の一日は地球の一日を基準にすると225日もの長さであるのです。
一方、火星の一日はと言うと、地球と殆ど同じで、一日24時間37分掛かっているのです。金星より火星の方に、わたしたちと同じような生命体が存在しているのではと昔から言われている所以は、一日の長さが地球と殆ど同じであるからです。
因みに、火星の外側にある最大の惑星である木星はと言うと、一年は10477日もの長さであるのに、一日は10時間と地球の半分以下であるのです。
そうしますと、科学、医学の発達で寿命が50才から80才と伸びて喜んでおるわたしたちですが、それは一年が365日4分の1日であることを前提にしておるだけで、火星で住んだら一年は670日になるし、木星に住んだら一年は1万日以上になるのですから、まったく時間の感覚が変わってくることになります。 更に、地球の衛星である月になりますと、公転周期と自転周期がまったく同じ‐こういうのを尽数比と言います‐で、一年が一日であるのです。
つまり一回自転している間に一回に27.3日掛かる公転をも、しておるのです。わたしたちの寿命が80年と言っても、月では80日でもあるのですから、人生の感覚もまったく変わってくるわけです。
夏の短い時間だけを生きている蝉は蝉なりの一生があるように、地球上で生きている生物には、それぞれユニークな一生があります。彼らは寿命が50才から80才になったと喜んでいるわけではないのです。朝、昼、夜を何十回か過ごして、春夏秋冬を何回か過ごすのを一生だと思っているのです。
わたしたち人間も彼らと同じ時間の世界で生きているのですから、朝、昼、夜を何回過ごし、春夏秋冬を何回過ごすかで自分の一生を考え直してみるべきだと思うのです。そうしますと、眠っている時間、そして夢を観ている時間が、如何に大事であるかの認識も更に深まると思います。
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