アンダーグラフ 有線史上初「問い合わせチャート」11週連続1位 “セカチュー”効果で大ブレーク!
昨年9月22日にメジャーデビューした4人組ロックバンド「アンダーグラフ」のデビューシングル「ツバサ」が有線放送の「問い合わせチャート」で史上初の11週連続1位という快挙を達成した。
初回出荷はわずか1000枚だったが、プロモーションビデオ(PV)に長澤まさみ(17)が出演したことなどで話題を呼び、発売から約4か月経過した最新のオリコンウイークリーチャートでは21位にランクイン。7週連続で順位を上げており、今年大ブレークの兆しを見せている。
初回わずか1000枚 夢はいつか全国ツアー 初回出荷はわずか1000枚。ところが大ヒット映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のヒロイン、長澤まさみが出演したPVの影響や、コンビニエンスストアで流れる有線を聴いた若者から「だれの歌? 何という曲?」という声が殺到し、10月6日には「有線問い合わせチャート」の1位に。その後、一度は4位に下がるが、10月27日に返り咲くと、その後現在まで11週連続1位という過去最高の記録を継続している。
「ツバサ」はボーカルの真戸原直人(27)が作詞、作曲した夢を追い求めて慣れ親しんだ場所を離れ、羽ばたこうとする若者の青春を歌ったナンバー。問い合わせが多いのは、それだけデビュー時の認知度は低かったということだが、偶然聴いた人の心に響いたのはヒットへの大きな要素となっている。
オリコンウイークリーチャートでも昨年12月6日付の121位から毎週着実に順位をアップさせ、ついに21位。デイリーチャートは13位とベスト10入り目前だ。関係者によると、少ない初回出荷から息の長いヒットとなった一昨年の森山直太朗「さくら(独唱)」や河口恭吾「桜」などと同じような曲線を描いているという。
ボーカルの真戸原は「ライブでも『ツバサ』になるとファンが集中してくれるし、そういう力を持った曲」と手応えを感じている。まだヒットの実感はないというが「アンダーグラフを多くの人に知ってもらい、アルバムを制作して全国ツアーもやれるようになれば」と夢を膨らます。
17日からはBAYFM、FM富士などでパワープレー(集中オンエア)が開始された。大阪、名古屋など一部では地上波で流されていたPVも、来月には東京でもオンエアされる予定。2005年、無名だった新人バンドが「ツバサ」を手にして、まさに大きく羽ばたこうとしている。
◆アンダーグラフ ツバサ
◆アンダーグラフ ボーカル真戸原直人(27)、ギター阿佐亮介(26)、ベース中原一真(27)、ドラム谷口奈穂子(23)の4人組バンド。関西ストリートのメッカ、大阪城公園を中心に大阪、神戸でライブ活動。2002年3月にインディーズデビュー。3枚のシングルをリリースした後、04年9月22日にシングル「ツバサ」でメジャーデビュー。同年12月30日、東京・SHIBUYA BOXXでメジャー初の単独ライブを行った。