ライブドアは、自社のポータル・サイト上に「livedoor スカイプ」を設置。ダウンロードによるSkypeの無料配布を開始した。パソコン周辺機器メーカ−のバッファローも、P2P(peer to peer)技術を応用したIP電話ソフト「Skype」の日本語版の提供を開始した。日本語版Skypeの名称は「BUFFALO-Skype」。同社のWebサイトで無償ダウンロードにより提供する。多くのIT企業がこのスカイプを使ったビジネスを模索し始めた。
Skypeは,ルクセンブルグのスカイプ・テクノロジーズが開発したIP電話ソフト。メンバー登録したユーザー間の無料通話が可能で,一般加入電話や携帯電話へも割安な料金で通話できる。ユーザー情報の管理にピア・ツー・ピア技術を応用し,サービス運営者がサーバーなどの設備を持たないことも特徴だ。日本語版は,ライブドアや一部有志のボランティアが提供している。
Skypeは、ピア・ツー・ピア技術を利用したインターネット電話。ダウンロードしたユーザー間では無料で通話でき、「SkypeOut」と呼ぶ有料サービスを使えば加入電話や携帯電話にも発信できる。契約プロバイダを問わない点が、プロバイダの提供するIP電話と異なる。従来から有志により日本語化が進められていたが、サポートは英語に限られていた。
またユーザー情報を管理するサーバー設備を持たないことも特徴だ。「1300万の登録ユーザーがいるが、運営コストはほとんどかかっていない。口コミで広がっているので、マーケティング費も必要ない」 (スカイプ・テクノロジーズCEO(最高経営責任者)のニコラス・センストロム氏)。
バッファローの狙いは、Skypeを日本国内に普及させることにより,ヘッドセットやマイクなど同社が販売するハードウエアの需要を拡大すること。今後販売される機器には「Skype対応」のロゴが貼られる。Skypeを無線LAN搭載のハンドセットに組み込めば携帯電話のように使えるようになるが,こうしたハードウエアへの組み込みについては「業務提携が決まった以外はほとんど未定」(広報)とするに留まった。
さて、MSNメッセンジャーでも同様のIP電話ができるが、Skypeの良いところは、MSに依存しないで使えることから口コミユーザーや有志が集まってきていると言う点が最も価値のある部分かもしれない。テクノロジーの問題ではなく、マーケティングの分野で成功する可能性があるのではないか。
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