Samsungが、空中で携帯を振ると動きを検知して、数字や文字を認識する携帯電話を開発したそうです。 ボディランゲージと言うように、コミュニケーションの基本は、文字と言葉だけではないのですね。
Samsung Electronicsは3次元感知センサーを備えた携帯電話を披露した。3次元空間の動きを感知する技術で、同社の携帯電話「SCH-S310」に搭載される。このモデルに内蔵される「Accelerometer」というセンサーは3次元空間の動きを検知し、その動きに基づいて命令を実行することができる。小さい動きや速い動き、英数字なども認識するという。
この技術はSamsung Advanced Institute of Technologyとの共同研究によるもので、韓国と海外で22件の特許を取得している。Samsungは、これによりキーパッドやタッチスクリーン、音声認識以外の新しいユーザーインタフェースへの道が開けるとしている。
SCH-S310では、空中に「3」という数字を描くと、その動きを認識し、3をダイヤルする。電話を2度振ると、通話を終了したり、スパムメッセージを削除したりする。「○」や「×」を空中に描くと音声メッセージに対する「はい」「いいえ」の応答として認識される。MP3再生中に携帯をすばやく右に動かすと次の曲に移り、左に動かすと、1曲前に戻るといった具合。
次世代モデルではさらに技術を進め、カメラの縦横の切り替え、手ぶれ防止といったことも可能にするという。ゲームも携帯を上下左右に動かすことで操作できるという。体の変化も検知できるので、ダイエットへのアドバイスなどの健康目的にも使えそうだ。
この携帯には変わったサウンド機能がある。「motion beat box」というもので、ドラム、タンブリン、スクラッチ、クラップといったサウンドメニューから1つ選んで携帯を振ると、そのサウンドが再生される。携帯がパーカッションに変身するというわけだ。そして、そのビートに合わせて曲を再生するという工夫が凝らされている。
SCH-S310は磁気センサーも備えており、コンパスとしても利用可能だ。GPS、130万画素カメラ、オンデマンドミュージック、モバイルバンキング機能を搭載している。