ハーゲンダッツのアイスクリーム『ハニー&チョコレート』に、なんと「はちみつを使用しておりますので、1歳未満の乳児には食べさせないでください。」と、嗜好品のアイスクリームとしては驚くような注意書きがありました。その理由とは・・・
砂糖は一切使用せずに、クローバーはちみつだけをたっぷりと使用したアイスクリームを、ハーゲンダッツオリジナルのダークチョコレートでコーティングし、ウエハースでサンド。程よい甘さのはちみつ味が楽しめるアイスクリームと、それを引き立てるほろ苦いダークチョコレートに、ウエハースのサクサクッとした食感と香ばしさが加わり、絶妙な味のバランスを楽しめます。
その理由は、蜂蜜の成分そのものが問題なのではなくて、蜂蜜に含まれていると言われるボツリヌス菌が問題なのです。乳児は汚染に弱いため、このボツリヌス菌に感染してしまうのです。
蜂蜜には、日本国内の製品でも約5%のボツリヌス菌に汚染しているそうで、20回蜂蜜を買えば、1本はボツリヌス菌が入っているものに当たる確率になります。しかし、この菌自体は、健康な成人であれば全く問題ないものだそうです。
ボツリヌス菌は土壌に広く分布していて、海や湖の泥の中にもいます。びん詰、缶詰、真空包装食品など、酸素が含まれない食品中で増殖し、強い毒素をつくります。芽胞は特殊な構造をしているため長時間煮沸しても死なず、致死率の高い恐ろしい細菌として知られています。 アメリカではシワを取る美容療法に使われたり、首の筋肉が緊張して首が傾く「痙性斜頸(けいせいしゃけい)」や片頭痛への適応拡大が検討されたりしている。 まさに「毒をもって毒を制す」ボツリヌス療法。ただし、製剤の厳重な管理を要すので、治療できるのは全国二百三十医療機関だけ。
まさに「毒をもって毒を制す」ボツリヌス療法。ただし、製剤の厳重な管理を要すので、治療できるのは全国二百三十医療機関だけ。
アメリカでは1899年から1969年の間に、他の食品によるものを含めて、659回のボツリヌス中毒の流行があり、959人の患者さんが死亡しました。日本でも1984年6月の、消毒が不充分なカラシレンコンによるボツリヌス中毒の流行(36人発症、11人死亡)した記録があるそうです。
アメリカでは近年、乳児におけるボツリヌス中毒の報告が多発して、このうち35%の症例では、汚染した蜂蜜による感染が証明されています。また、カリフォルニア州の突然死した乳児の調査では、10人の便からこの菌が検出され、しかもそのうちの9人は乳児突然死症候群 SIDS でした。日本では、確認された範囲では2人の乳児に同様の報告がありますが、実際には未確認の例はもっと多いのではないかと考えられています。
この菌はほとんどが食品と共に口から取りこまれます。耐熱性の芽胞(植物であれば種、カビであれば胞子に例えられます)であるため、通常の煮沸消毒では滅菌することができません。ただし、私たちの消化管に侵入した芽胞は少量であれば、なぜか成人では発芽することはなく、問題となることはありません。日本のカラシレンコンによる発病例でも、体内での芽胞の発芽による中毒ではなく、増殖した菌が真空パック内で分泌した毒素によって起きたと考えられています。(ちなみに、この毒素は煮沸によって無毒化されます。)
しかし1才未満、特に6ヶ月未満の乳児や、他の病気で抵抗力が落ちている人では、芽胞は体内で芽を出し、毒素を分泌し始めます。 この毒素は神経毒であるため、赤ちゃんでは突然の便秘で症状が始まります。その後次第に全身の筋力が低下し、ミルクの飲みが弱くなり、泣き声も弱くなり、ぐったりした様子になり、突然呼吸が止まることもあります。
乳児ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌に汚染された食物を口にすると、腸内細菌叢が、確立されていないために発症する。 □ 潜伏期間は3〜30日 □ 3日以上便秘が続き、元気が無く、眠りがちになります。 □ 死にいたる事もあります。
1987年に当時の厚生省は ”1才未満の乳児には蜂蜜を与えるべきではない” という内容の指導を通達しています。
おいしい蜂蜜も、これからお中元やお歳暮で贈る機会があっても、乳幼児のいる家庭への、蜂蜜製品を贈るのは控えるようにしましょう。 2005-01-03 17:19:05 ◆ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツの原料は、北海道浜中町産 「ハーゲンダッツの原料が浜中町の牛乳だと言うと、大多数の方は、えっ、と思われる。でも私どもの牛乳は、世界の中のオンリーワンだと自負しています」と自信満々の答えが返ってきた。 石橋組合長によると、浜中町農協ではすでに昭和56年に酪農技術センターを設立。管内のすべての牧場の土壌、餌、それに生乳のあらゆる分析、調査を行い、健康な牛から搾る安全で安心を担保できる牛乳を出荷してきたという。 「日本ではどこもやっていなかったが、アメリカの文献を見ていると、向こうではそこまでやっているのが分かっていた。品質を管理するにはそれをやらないとだめだと思い、デンマークやドイツから機械を入れて、3年かけて酪農技術センターを作りました。健康な土から健康な草が育ち、その健康な草を食べた健康な牛から、初めておいしい牛乳ができるんです」と石橋さんは強調する。 現在、管内には190戸の酪農家がいるが、牛乳生産量の7割弱をハーゲンダッツのアイスクリームに使用している。また浜中町内に工場を構えるタカナシ乳業の人気商品「北海道4・0牛乳」も、この技術センターがあるからこそ実現できたという。「うちでは一頭一頭、成分が全部わかるので、その高い脂肪分の牛乳だけを集めて作っているのが、この4・0です。ハーゲンダッツは全国で売られているし、うちの組合員はどこに行っても、このアイスの原料は自分たちの牧場の牛乳だと言える。みんな絶対の自信と誇りを持っていると思います」と石橋さん。
石橋組合長によると、浜中町農協ではすでに昭和56年に酪農技術センターを設立。管内のすべての牧場の土壌、餌、それに生乳のあらゆる分析、調査を行い、健康な牛から搾る安全で安心を担保できる牛乳を出荷してきたという。
「日本ではどこもやっていなかったが、アメリカの文献を見ていると、向こうではそこまでやっているのが分かっていた。品質を管理するにはそれをやらないとだめだと思い、デンマークやドイツから機械を入れて、3年かけて酪農技術センターを作りました。健康な土から健康な草が育ち、その健康な草を食べた健康な牛から、初めておいしい牛乳ができるんです」と石橋さんは強調する。
現在、管内には190戸の酪農家がいるが、牛乳生産量の7割弱をハーゲンダッツのアイスクリームに使用している。また浜中町内に工場を構えるタカナシ乳業の人気商品「北海道4・0牛乳」も、この技術センターがあるからこそ実現できたという。「うちでは一頭一頭、成分が全部わかるので、その高い脂肪分の牛乳だけを集めて作っているのが、この4・0です。ハーゲンダッツは全国で売られているし、うちの組合員はどこに行っても、このアイスの原料は自分たちの牧場の牛乳だと言える。みんな絶対の自信と誇りを持っていると思います」と石橋さん。